体制構築のヒント!Webデザイナーのアサイン基準は「尊重し合う文化」を築けるか
はじめに
全部読むと"集客できる"Webサイトが作れる――。そんな記事を目指して。
成功しているクリエイターの実例を通じて、クリエイターの考え方や技術についての知識をお伝えしていきます。
アートではなく、ビジネスにおいてクリエイティブを提供する仕事では、1人で完結するケースは稀だと言えます。Webサイト制作に関してもエンジニア、デザイナー、コーダー、ディレクター、ライターとさまざまな職種のクリエイターが手を組み、それぞれのクリエイティブが融合することで成果物が完成します。
それゆえに、プロジェクトメンバーを選んで体制構築する場合は、集団における協調性やビジネス感の理解についても重要なファクターです。私自身もキャリアのスタートはデザイナー職でしたが、Webデザイナーがプロジェクトにアサインされるためにはどんな点に注意を払うべきなのでしょうか。また、どんなメンバーがプロジェクトにおいて受け入れられやすいのかを紹介します。
◆Webデザイナーがプロジェクトで求められる「尊重し合う文化」
世の中には多くのクリエイターが存在しますが、その中でもデザイナーやエンジニアらは職人気質のタイプが多い職種ですね。自らのクリエイティブの追求に余念がないのは素晴らしいことですが、技術先行になりがちというウィークポイントもあります。特にプロジェクトにおいては、「自身の技術<お客様に提供する価値」という構図になるので、Webデザイナーであれば、その点を見誤らないようにしたいところです。
インターネット業界では次々と新しいテクノロジーが登場するので、常に最新のトレンドを真摯な姿勢で学ぶ努力が求められます。そのため、「昔からそうだった」「教えてもらっていない」などのセリフはWebデザイナーにとってNGワードです。プロジェクト内にも尊重し合えない文化が生まれがちになります。プロジェクトに選ばれるメンバーになるためには、顧客のニーズに応えられるよう知識や対応力を身につける必要があります。
自身の名誉やお金、スキルのひけらかしのための仕事は、決して本質的ではありません。また、「挨拶ができていない」「笑顔を見せない」「プロジェクトの内容を把握していない」などクリエイターの本質とは違うところでプロジェクトをせき止めてしまうのは非常にもったいないことです。透明性を高くして本質的な題材について話し合える、互いを尊重し合えるかという点はメンバーに選ばれる素養とも言えるでしょう。
◆PM視点でプロジェクトに選ばれるメンバーをイメージ
プロジェクトの体制構築においては、PM(プロジェクトマネージャー)視点を持つことが重要になります。プロジェクトの目標は顧客に価値を感じてもらえるWebサイトを制作し、関わったメンバーにやりがいを感じてもらうことです。そのため、プロジェクトにおいて自己中心的であり、一緒に働く仲間を肯定できないメンバーだと思われないように行動を心がけましょう。
クリエイターは1人ひとりの個性があり、独自の考え方や意見があります。それが成果物に違いを生むことはもちろんあるでしょう。しかし、メンバーを否定して自己アピールすることは個性とは言えません。互いに気持ちの良い仕事をして成果を出すためには、透き通った心を持った純粋で誠実なメンバーであることに努める必要があります。
プロジェクト内では、同じ水準で仕事ができるプロであると認められないと、メンバーから外される恐れもあります。どんなに良いデザインができるWebデザイナーでも、プロジェクトの考え方に反する場合は、PMが厳しい判断を下すかもしれません。クリエイティブ業界にはコネや信頼といった言葉が渦巻いています。だからこそ、周囲に適応してプロジェクトを共に推進できる「選ばれるメンバー」になることを意識しましょう。
◆つまらない減点要因はあらかじめ排除しよう
プロジェクトメンバーに選ばれるWebデザイナーになるためには、互いを尊重し合うという心意気が重要になります。一方で選ばれないメンバーとなり得る要因がある場合は、意識的に排除しなければなりません。Webデザイナーである前に、まずは「一緒に仕事をしたい」と思われる言動や振る舞いを意識することが大切です。
たとえば、「挨拶ができていない」「笑顔を見せない」「プロジェクトの内容を把握していない」などの対応が顕著なWebデザイナーは、一緒に気持ち良く仕事ができるイメージが持ちづらいですよね。そういう意識を変えることでどうにでもできるつまらない減点要因は、あらかじめ排除しなければなりません。クリエイターの本質とは違うところでプロジェクトの雰囲気を悪くしてしまうことは非常にもったいないことだと言えます。
プロジェクトは、クリエイター同士が協力し合って大きな成果を目指す取り組みです。だからこそ「プロ意識を持って互いに尊重し合う文化を形成する」「つまらない減点要素をあらかじめ排除する」ことが大切になります。良いデザインを作ることだけがWebデザイナーの仕事ではないので、自身の振る舞いがプロジェクト内でどう作用するのかを常に意識しましょう。
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