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Webディレクターこそ「やらないこと」を明確化!リソースの有効活用の工夫を

はじめに

全部読むと"集客できる"Webサイトが作れる――。そんな記事を目指して。
成功しているクリエイターの実例を通じて、クリエイターの考え方や技術についての知識をお伝えしていきます。

【執筆クリエイター】
Webディレクター・UXリサーチャー・ユニットプロデューサー
木村 雄己 
2011年7月、東日本大震災復興支援として立ち上がったメンバーズ仙台サテライトオフィスの創設メンバー。「東北復興への貢献」と「顧客への価値創出」を同時に成し遂げるため日々、尽力している。現在は大手時計メーカーと金融系のクライアントの担当責任者として奔走し、デジタルマーケティングの支援を行っている。
たった3人でスタートしたサテライトオフィスが「ウェブガーデン仙台」という名前に変わり、スタッフ数が150名を超えた現在(2022年時点)では、クライアントワークとメンバー育成に情熱を注ぐ。

仕事でも人生でも「やりたいこと」は、山ほどありますよね。でも社会人にとってのリソースは本当に限られていますし、自分1人の力でできることには限界があります。だからこそ、特にWebディレクターはチームメンバーや顧客といったステークホルダーたちとは密に連絡を取って、的確なコミュニケーションを図ることが重要になります。マーケティング施策を行ううえでは、リソース管理やコミュニケーションの質は常に課題として挙げられるでしょう。

ではそれらの課題を改善しつつ、成果をあげるためには何を意識すべきでしょうか。Webディレクターとして重要となる考え方は、「何をやるか」を決めるのではなく、「何をやらないか」を明確にすること。つまり、「選択と集中」の徹底になります。仕事においては、「結果的にやれなかった」という状況は好ましくなく、「計画的にやらない」と決断し、リソースを上手く管理することが求められます。

リソースは有限。決めるべきは集中投下の対象

プロジェクト管理をする際に多くの方がリソースの確保に苦慮しますよね。ちなみにリソースと言うと、多くの方は人的リソースをイメージされるかもしれません。もちろん、その考え方は一般的ですが、Webディレクターはリソースにおいて「プロジェクト管理のトライアングル」を意識することをおすすめします。つまり、時間(タイム)・予算(コスト)・範囲(スコープ)の3つの観点でリソースを考えるべきということです。

プロジェクトにおいて「やりたいけど、できない」というシーンは多いでしょう。ただ、なぜできないのかという要因をきちんと分析できているでしょうか。リソースは有限なので、対応には必ず限度があります。そして、何のリソースにおいて限度に達したのかまで掘り下げて考えましょう。プロジェクト管理においてリソースを気にするのは、予算、工数、能力や技術における制約ではないでしょうか。これらのリソースをどう捻出できるかを見極められるかがWebディレクターとしての力量が問われます。

重要になるのは、3つのリソースを正確に把握したうえで、「できない(can’t)ではなく、やらない(don’t)の視点」で考えることです。そして、やらない領域を決めたら、やると決めたことにリソースを集中投下させる、研ぎ澄ませて対応する。それが限りあるリソースの有効活用だと言えます。リソースは限りあるものだけに選択と集中が大事であり、常に最善のマネジメントをWebディレクターは意識しなければなりません。

齟齬の原因の大半はコミュニケーションエラー

プロジェクト管理においてリソースを見極めるうえで重要になるのが、正確なコミュニケーションです。Webディレクターなら、チームメンバーはもちろんのこと、顧客らステークホルダー全般とのやり取りが求められます。特にやること、やらないことの線引きの取り決めや要件定義においては、ステークホルダー間で共通認識を持っていなければなりません。

もし関係者間で認識の齟齬があったとしたら、その原因の大半はコミュニケーションエラーだと考えられます。たとえば、プロジェクト管理を担当しているPMのWebディレクターにとっては当たり前の話だったとしても、チームメンバーのデザイナーやライター、コーダーらにとってはそうではないかもしれません。内輪ですら認識のズレがある場合は、顧客との共通認識を持つことはさらに難しいでしょう。

つまり、プロジェクト管理においてはコミュニケーションにおいて曖昧さをなくすことが大切です。必要な場合は、ステークホルダーみんなが納得して腹落ちするまでディスカッションするなど、コミュニケーションの場を率先して作り出しましょう。それぞれのメンバーに考えをアウトプットさせることが重要です。特に時間・予算・範囲のリソースは、それぞれの担当者間で捉え方も異なるだけに、一枚岩となれるようにマネジメントすることが求められます。

状況に応じたコミュニケーションで曖昧さ撲滅を

ステークホルダー間のコミュニケーションの目的は、共通認識を持って連携すること。言い換えるとプロジェクト内での曖昧さの撲滅です。先ほどはメンバー間で思う存分語ることの重要性を伝えましたが、何もコミュニケーションの手段はオフラインの会議の場だけではありません。

コミュニケーションにおいては「何を伝えるのか」が重要ではありますが、同様に「どう伝えるのか」も意識しましょう。たとえば、内容やシチュエーション、リソース状況や関わる人数などに応じてコミュニケーション手段も対話、電話、メール、チャットツールや要件定義書などの資料と、適宜、最適な方法を選ぶことが大切です。

Webディレクターは、相手の状況や親密度、連絡頻度などを踏まえて、状況に応じたコミュニケーションを意図して行えるか――それがプロジェクト管理において重要になりますし、「やること・やらないことの明確化」という全体の戦略にも大きく関わってくるでしょう。

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