Webデザイナー→フロントエンドエンジニア転身のコツ!会社選びやおすすめの勉強法
はじめに
今回の執筆クリエイターは、株式会社プレイドにてデザインエンジニアをされている菅家大地さん。今回は今後のキャリアを考えるWebデザイナーの方に向けて、会社選びやおすすめの勉強法など転身のコツを紹介します。
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もともと僕は、学生時代から雑誌とかのビジュアル面をデザインするエディトリアルデザインに興味を持っていました。ただ、「これからは紙の需要は少なくなりそう」という時代背景から「今度はWebかな」と思いWebデザイナーへの道を選びました。こんな感じで、最初から自身のキャリアパスを思い描いていたということはまったくなく、常に考え方が変化してきた結果が今になります。つまり、常に行き当たりばったりなんですよね(笑)。
フロントエンドエンジニアに転身したのも、Webデザイナーとして働く中でコーディングも関わり、実装の面白さに気づいたのがきっかけです。時代や環境が変化することで、仕事に対する取り組み方やマインドも少なからず変化していきます。だからこそ自身の現状を踏まえたうえで、自分なりのキャリアパスを思い描くことが重要です。今回は今後のキャリアを考えるWebデザイナーの方に向けて、会社選びやおすすめの勉強法など転身のコツを紹介します。
◆時代や考え方の変化の結果がフロントエンドエンジニアへの転身に
僕がWebデザイナーとしてのキャリアを歩んでいた頃は、ちょうどスマートフォンが主流になり始めたタイミングでした。Webでできることがどんどん広がっていくのを目の当たりにして、「これからは技術がすごく重要だな」と身を持って体感するようになりました。デザインの合間にやっていたコーディングも楽しくなってきたこともあり、「一回、技術のことを知ろう」と思ったのがフロントエンドエンジニアへの転身のきっかけですね。
転身した当初は、デザイナーに戻るにしても、エンジニアとして生きていくにしても、とにかく技術を知ることが大切という意識でいました。Web界隈の市場の変化は早く、大きいのが特徴です。それに合わせて新しいものを常に取り入れていくマインドが重要になります。自分自身も時代や現場のニーズなどに合わせて考え方が常に変化していったイメージですね。
たとえば、フロントエンドエンジニアになってからは受託で仕事を請け負っていたのですが、なかなか深いところまで関われない一面もあったんです。なので、サービスの根幹を担う役割にも挑戦したいなと思い、自社サービスをやっている今の会社に入りました。フロントエンドエンジニアになってからも考え方が移り変わっているので、転職を考えるうえでは「自身が今、何に軸を置きたいのか」を常に自問自答することから始めてみると良いかもしれません。
◆転職のコツは「自分の軸を踏まえて情報を上手く活用すること」
Webデザイナーからフロントエンドエンジニアに転身した際は、Wantedlyがサービスとして出始めの時期でした。Wantedlyを使っている企業は風通しが良さそうだと感じたので、転職先探しのツールとして活用していましたね。ちなみにデザインエンジニアとして働く今の会社はリファラル(紹介)での採用です。リファラルとはいえ、何も情報がない中で転職したわけではなく、普段から情報収集をするようにしていました。どの業種でも転職は情報をもとに、自分がどうしたいか軸を固めることが重要になります。
「この会社ではこういうことやっている」という事実を何となくインプットしておくと、いざ転職を考えた際に役立つことがあります。今の会社に入る際に重視したのは、「規模の大きい自社サービスを運営している」「優秀なエンジニアがたくさん所属している」「(GitHubが使えるとか)モダンな開発環境である」「会社として外部への発信などを行っている」「開発に利用されるツールが会社独自のものではない(独自CMSや独自ツールなど、その会社以外では評価されにくい)」などですね。
そうした軸をもとに、「あの会社に知り合いがいたから話を聞いてみよう」という流れからリファラルで転職できた形です。ただ、転職を考えたタイミングで都度、転職エージェントからも情報収集をしていました。自分で探しつつ、並行して客観的なアドバイスをもらえるなど転職エージェントが役立つことも多かったと思います。自分が知らない企業の情報をもらえたり、見えていなかった視点からの助言をいただけたりするなど、有益な出会いがいくつかありました。
実際に転職エージェント経由で受けた企業さんもあったので、活用しない手はないと思います。とはいえ、転職エージェントに「丸投げして会社を探してもらう」というスタンスではなく、自分の軸を踏まえて提供してくれる情報を上手く活用するやり方をおすすめします。
◆フロントエンドエンジニアになるには常に情報のアップデートが大切
僕の場合は、フロントエンドエンジニアになるためにまとまった勉強をしたというより、都度都度必要な知識をキャッチアップしてきたイメージです。普段からネットで新しい技術系のニュースを見たり、情報をインプットしたりして、何となく知っておくことに努めていました。実際に技術が必要になった時に、以前インプットしていた情報がヒントになることもありますね。そのタイミングで本格的に調べたり、学習してみたりします。
情報源としてよく見ているのは「はてなブックマークのテクノロジー関連の人気エントリー」ですね。話題のネタは集めるようにしています。他にも技術系のサイトをRSSリーダーで購読したりTwitterを活用したりするなど、幅広く情報収集しているイメージです。最近はエンジニアが情報発信している企業ブログも見ています。たとえば、メルカリさんやサイボウズさんなど、いわゆるテック企業と言われている会社のテックブログをチェックしています。現場で働いている人のブログが非常に面白いですね。
ちなみにもし今、自分がデザイナーでエンジニアになりたいと思ってたら、ドットインストール(https://dotinstall.com/)やProgate(https://prog-8.com/)などのプログラミング学習サイトで学びます。ただ、実際に身につけるためには自分で考えて手を動かすことが大事なので、学習サービスでなんとなくインプットした後は、自分で何か作る実践を意識的に取り入れると思いますね。デザイナーだったら自分のポートフォリオとかの作成が入りやすいのではないでしょうか。
手を動かすことに似ていますが、アウトプットする機会を設けることも大切です。僕の場合は、ブログを書いたりイベントで登壇したりするなどを意識的に取り組んでいます。イベント登壇などは中々ハードルが高いように思えますが、思い切ってチャレンジしてみるのはおすすめです。登壇することになったらちゃんと内容を調べますし、発表内容を深く理解してから臨みますよね。僕は追い込まれないと動けない性格なのでイベントに登壇する、アドベントカレンダーに登録するなどして、退路がない状況を意識的に作るようにしています(笑)。
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