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外注化の目的は時短ではない!? メディア運用担当が意識する「効率化の真意」

はじめに

全部読むと"集客できる"Webサイトが作れる――。そんな記事を目指して。
成功しているクリエイターの実例を通じて、クリエイターの考え方や技術についての知識をお伝えしていきます。

【執筆クリエイター】
メディアDiv.マネージャー/メディア運用担当
渡邉 潤 
大手IT企業入社後、インターネット通販に興味を持ち起業。取り扱い商品数の増加とともに、リソース不足の壁に悩むようになり、在宅スタッフやクラウドソーシングの活用を始める。そうしたスタートアップ時に経験した自身の実践経験を活かし、株式会社エムフロが展開する総合型スキルシェアマーケット「クラウディア」に参画。現在は責任者として従事し、時代に即した働き方とマッチしたクラウドソーシングサービスを通して、実現可能な業務の効率化やスキルを持つ方との外部チーム構築をサポートしている。

総合型スキルシェアマーケット「Craudia」のようなクラウドソーシングの事業を運用するうえでは、プロジェクト管理における「3大要素(時間/タイム、予算/コスト、範囲/スコープ)」の視点が重要です。当社では制作におけるタイパ、コスパ、クオリティなどを意識したうえで、自分たちのリソースをなるべく空けることを常に実践しています。
 
どんなに優秀な担当者であったとしても、1人でできる仕事には限度があります。特にメディア運用担当の中には、あれもこれも自分でこなすことで「ほぼワンオペ状態」になっている方もいるでしょう。だからこそ、手間なタスクをなるべく手放し、分散したうえで、自分がやるべきタスクに集中するうえでもアウトソーシング(外注)の活用が重要です。当社では、「自分で全部やらないためのアウトソーシング」の考え方を重視しています。

◆「自分の使える時間を増やすこと」が外注でのタイパの指標

アウトソーシングをするうえで、多くの方がまず意識するのは時間でしょうか。いかにパートナーへの依頼を増やして、作業の役割分担ができるかによって「外注におけるタイムパフォーマンス」は変わってきます。冒頭でも紹介したように、全部自分でこなすワンオペ状態だとパンクするうえに属人的になってしまうので、「いかに自分がやらない環境を作れるか」を重視しています。
 
社内の話にはなりますが、「毎回手間な作業をしている人は、改善が必要だよね」という意見がよく聞かれます。「その作業は効率化できないの?」という視点で業務を考えるのが自分たちの手法です。システム化できるのであればそうするし、誰かに依頼できる仕事ならお願いする――そういう「作業の代替案」を常に考えて自身の時間を創出する文化が社内では醸成されていますね。
 
ちなみに「外注化は時短のため」という方もいると思いますが、私の場合は「時短というより、自分の使える時間を増やすためのアウトソーシング」だと思っています。社員として必要な業務ができる時間を増やし、社外にお願いできる業務はどんどん外注をするスタンスです。メディア運用担当は、何かと時間に追われていると思います。「Time is money(時は金なり)」という言葉がありますが、自分の使える時間を買ってでも確保できるかどうかが、外注におけるタイムパフォーマンスの1つの指標になるはずです。

◆メディア運用でもスポットでの依頼でコストカットを実現

次に費用面です。内製の人件費と外注費を比較すると、アウトソーシングをしたほうがコストとしてはお得になることが大半でしょう。実務ベースの仕事をスポットで依頼するというスタイルを徹底することでコスト的には上乗せになりますが、手が空くことで他の予算確保のために頭を使えます。たとえば、社員を上流工程の仕事に専念させることで、無理に社員雇用を増やす必要はなくなります。外注費は高くついたとしても、人件費はコストカットを実現できるのではないでしょうか。
 
制作するコンテンツによっては、その道の専門家らに依頼せざるを得ず、外注費のコストがかさむこともあるはずです。特に「E-A-T(Expertise/専門性、Authoritativeness/権威性、Trustworthiness/信頼性)」を意識したコンテンツを作る場合には、たとえば士業や医師ら国家資格を保有する監修者をアサインするだけでも通常よりも多くの外注費がかかるでしょう。
 
しかし、そうした信ぴょう性の高い価値あるコンテンツを作ることでメディア自体の価値も上がる可能性があります。将来的なメディアの成長につながれば、費やしたコスト分のバックを将来的に回収できるかもしれません。短期的にかかるコストを抑えることは大事ですが、その先でどう回収できるかを考えることはもっと大切です。そうした「中長期的な成長戦略とコストパフォーマンス」を考えるためには、メディア運用においてアウトソーシングを活用するのが1つの手だと言えるでしょう。

◆品質向上・モチベーション管理のためのアウトソーシング

最後にプロジェクトのスコープの観点で考えると、「どの領域を自分の仕事範囲にするか」という選択肢を広げるうえで外注化が役立ちます。特にメディア運用担当は常に多忙であり、やることが山積しています。自分がやらなくてもいいことを無理にこなしたり、やらされ仕事になっていたりすると業務効率は上がりません。本来やるべき仕事ができず、残業が多くなったり、成果にあまりつながらなかったりすると「頑張っているのに報われない状況」に陥りやすいんですよね。
当社では各方面のエキスパートの方々に、スポットで依頼することによるコンテンツや仕事の質向上を目指しています。自分たちができないこと、得意ではないことを無理にやろうとしても望む成果は得られにくいはずです。「できる人に仕事を振るというスタイル」が会社全体としての方針にもなっています。端的に言えば「適材適所」ということになりますね。
 
また、メディア担当者がアウトソーシングによってやらなくていい業務を手離れすることができたら、やるべき業務にリソースを集中投下できます。自分が本来やりたい仕事に専念できる環境を構築し、成果を出せるようになると好循環が生まれ、担当者のモチベーションも高まるはずです。私はクラウドソーシング部門の責任者を長年務めていますが、アウトソーシングを上手く活用することは担当の「モチベーション管理」にもつながると考えています。

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