「Web業界35歳まで神話」をぶっち切った50歳現役Webディレクターがリアルを綴る
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「Web業界35歳まで神話」をぶっち切った50歳現役Webディレクターがリアルを綴る

いつからかはわかりませんが、業界内でまことしやかにささやかれている「IT業界で活躍できるのは35歳まで」説。一度は耳にしたことがありませんか?

それはなぜなのでしょうか。そして、それは本当なのでしょうか。

そんな伝説などぶっち切って、しぶとく業界に生き残り活躍している50歳の現役Webディレクターが、Web業界に入った経緯と今のリアルをお話します

執筆者:赤羽根 長子
(株式会社ジュエルコミュニケーションズ代表)
Webディレクター/SEOエンジニア/マーケター/薬事法管理者

Web業界に就職するのに年齢制限はある?

年齢制限・・・ある?

Web業界で活躍するためには、所持する資格や経験によるところが大きく、そのために特に年齢の制限が設けられているわけではありません。

昨今ではフリーランス人口も増加しており、手に職をもって生涯現役として働く方が増えています。

それでもいまだに業界での寿命はおおよそ35歳までと信じる方が少なくありません。それは、なぜなのでしょうか。

おおよその寿命が35歳までと言われる理由

●一昔前の採用基準

昔は求人票に年齢制限や性別の記載をすることができました。ですが、平成19年に施行された改正雇用対策法により、募集および採用における年齢制限ができなくなったのです。

私がWeb業界に入ったのは今から15年ほど前ですから、まだその適用がなかったときです。

その頃、IT業界の多くの求人に「35歳まで」という記載がありました。

求人サイトやハローワークの求人票を見ては「ああ、この求人は私では年齢が引っかかる」と、応募のリストからたくさんはじいていたのを覚えています。

●体力や学習能力の低下

人によって感じ方は大きく異なるものの、やはり年齢を重ねることによる体力や学習能力の低下も考えられます。

特に技術や情報がどんどん新しくなり、常に新しいことを覚えていかなければならないWeb・IT業界では、この「学習能力の低下」は致命的です。

また、納品やサービスのローンチに合わせて働くことの多いIT技術者は、労働時間が長いことも多く、睡眠時間を削って働かなければならないシーンも想定されます。

そうしたもろもろの理由から、おおよそ35歳までが活躍できる限界と捉えられていたのではないでしょうか。

しぶとく生き残る50歳Webディレクターの「リアル」

Web業界に入ったのは34歳のとき

私がWeb業界に入ったのはかなり遅く、34歳のときでした。

母子家庭で息子をひとりで育てていた私は、それまでは定時できちんと退社できる派遣社員、そして家族経営の小さな防災会社での事務などをしていました。

ですが30歳を超えたあたりから、「転職は35歳まで」という定説をいつも気にするようになりました。そして次第に焦りが募り始めたのです。

今の職を一生続けられるのか? 今の給料のままで息子を進学させ育てていけるのか?

けれど転職するとして、「私なら」と言える武器が何もないのではないか……。

そう感じ、日々悶々としていたのを思い出します。

そして私が決断したこと。

これからはITの時代だと信じ、職業訓練校(いまのハロートレーニング)のSE(システムエンジニア)養成科を受験し、1年間、C言語やJAVAなどのプログラミングとパソコンの知識を基礎から学びました。その後に入職したのがWeb制作会社です。

はっきり言って、かなりの遅咲きでした。

振り返って、なぜ35歳までと言われるのか今感じること

私がWeb業界に入ったのがすでに活躍できる限界と言われていた年齢でした。ほかの方に当てはまるかはわかりませんが、私が「難しい、つらい」と感じていたことは技術的なものというよりは、一緒に仕事をする方たちの年齢がかなり下であったこと。その人達と同じスピード感で動かなければならないことが大変でした。

若い人は体力的にも物事を取り入れるスピードも早く、またさまざまな情報をキャッチアップする能力も高いです。

比較的自分に使える時間が多いというのも、少なからず影響があったと感じます。

年齢が上がれば上がるほど家庭をもつ方が多くなり、なかなか仕事や学習に全力投球することが難しくなってきます。

そこをどうカバーするのか。時間をどう捻出するのか。

体力や能力のほかに、「時間」という大きな問題が出てくるのも、年齢による影響があると思います。

Web業界で年齢の壁をどう乗り越えていくのか

年齢の壁を打破!

年齢の壁を打破するためにしてきたこと

そうした、「体力」「脳力」そして「時間」をカバーするために、それなりの工夫と努力をしました。

●ランチには同僚を誘う

お弁当やコンビニで買ってデスクで食べれば安く済みますが、私はできるだけ同僚を誘って外へ食べに行くようにしていました。

ほぼ年下ばかりでしたので最初は少し気兼ねしましたが、違う年代と触れ合うことは話題も考え方も違って刺激になります。

また、Web・IT業界に入って間もない、経験もない私にとっては、最近のITの動向やトレンドをキャッチするのにはこのランチの時間が非常に有意義でした。

●本を読む

同僚から得た情報以外でまだ足りないと思った知識を補完するために、とにかくたくさんの本を読みました。いまではkindleなどの電子書籍もありますから、読むタイミングもシーンも増えたのではないでしょうか。

Webディレクターに求められる業務は多く、そのために読む本のジャンルもかなり多岐にわたります。システムに関するものから営業手法、また心理学に関する本もよく読みました。

心理学は顧客の心を掴むためにも必要なものです。

また、クライアントワークするうえでも、Webページを制作する際の構成やコンテンツにも役立ちますのでおすすめです。

●通勤の時間を学習に充てる

通勤の時間は毎日業界のニュースを携帯でチェックしていました。

コロナ禍で今はリモートでの仕事が増えましたが、電車に乗る際にはただ時間を浪費するのではなく、情報を調べるなどして有効活用しています。

●交流会やセミナーへの参加

ウィズコロナ時代になり、セミナーや交流会もオンラインで開催されることが多くなり、今までよりさまざまな出会いや機会に恵まれたなと感じます。

セミナーや交流会の情報を集めたサイトもいくつか登場しており、オンラインセミナー(ウェビナー)の数もものすごい勢いで増えています。

少し時間ができたとき、私はまずそうしたセミナーに参加するようにしています。

新しい人脈には新しい気づきや知識が必ずと言っていいほどついてきます。
こうしたヒューマンアップデートを今も常に心掛けるようにしています。

「人生経験のパラレルキャリア」を活かしていける

人生経験とは、その人がその人なりに生きてきたこれまでに積み上げたキャリアです。

キャリアと言っても必ずしも仕事に関するものだけではありません。

私で言えば、子育ても日々の家事も、変な話、離婚経験でさえ立派な「人生のキャリア」だと思っています。

Webシステムを導入する企業に業種は関係ありませんし、それを利用する顧客もまたさまざまです。

あらゆるニーズに対応できるWebディレクターは、あらゆる経験をしてきた人のほうが向いているのではないかと、Webディレクターを15年やってきて50歳になった私は感じています。

職業訓練校を卒業したとはいえ、実務としては全くの未経験で34歳のときにディレクターとして採用していただけたことは稀なケースだったかもしれません。

それでもそうした「チャンス」がありましたし、みなさんにもこの先どこにそんなチャンスがあるかわかりません。

経験がないから、もう30代だからと諦めることはありません。

もし今からチャレンジしたいと思っていることがあれば、ぜひ自分の可能性を信じてどんどんチャレンジしていって欲しいと思います。

プレイヤーからマネージャーへ。日々視座を高めていくことを意識して欲しい

唯一無二のWebディレクターになれる

これからWebディレクターを目指す方、また既に活躍されている20代、30代のディレクターの方々へ

Webに関係ないと思える小さな雑務の積み重ねをしっかりと丁寧に。

例えば契約書類のやりとりであったり、テレアポだったり、おつかいみたいな雑務だったり。

それぞれ何もつながらなくて、しかも誰でもできることでもいつか点が線になってひとつの「自分らしさ」が出てきます。

私はいま50歳ですが、まだまだ線の延長だと思っています。まだまだこれからだと。

これからさらに面をつくって何物も跳ね返せるようになって、そしていつか立体にまでなれたらほかに替えのきかないWebディレクターになれると思っています。

年齢を重ねているからこその味はそこにある。

そして唯一無二のWebディレクターになれるのだと今、実感しています。

【執筆者】
Webディレクター・SEOエンジニア・マーケター・薬事法管理者
赤羽根 長子
2005年、30歳を過ぎ自分のスキルに不安を感じ、職業訓練校にて1年間プロクラムを学ぶ。2006年にWebディレクターに転身して健康美容業界の大型BtoBマッチングサイトの立ち上げメンバーとして参画。同年には薬事法管理者の資格を取得した。この時期よりSEOを体験的に学び、「無添加」「美白」「サプリメント」などのビッグワードで運用するポータルサイトを1位にまで押し上げる。2021年10月、編集プロダクション・ジュエルコミュニケーションズを設立。代表取締役に就任。

【関連情報】

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