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「案件獲得だ!」って喜ぶ前に要注意⁉"炎上"案件を見極めよう

こんにちは、「はいふぁい」編集部です。

Webディレクター・マーケティングなどを行っているクリーク・アンド・リバー社シニアディレクター「アベ」と、フリーランスWebデザイナー・エンジニア「ケン」が、会社じゃ話せないホンネや実体験から得られたノウハウ&教訓をお伝えしていきます!

キーパーソンのハンコを握れ!

決裁者と会ってますか?

ケ:まず、案件受けるときに「あっ、これ炎上するな」っていうパターンが感覚で分かっちゃうんですよ。まず一個目が直接受注でない案件とか。

編:へぇ~。

ケ:案件に代理店を挟んでいるかっていうところを注視しますね。

例えばAっていう会社がBっていう会社に発注して、それが我々におりてきているっていう二次請けの場合があるわけですよ。これは注意しながら受けるか判断しますね。

理由としては、僕たちは発注者の方とは話さないわけですよ。代理店の方を通して話すことになるので、そこでコミュニケーションにタイムラグがあったりとか、ご担当者の方がそこまでWebの知識がないのに「担当者としての存在感」を出さなきゃいけないが故に、茶々入れとかしてくるんですよね(笑)。そういったことで納期通りにいかないし、予算で揉めるしっていう。

ア:(笑)。

ケ:お金を出すプロジェクトオーナーや最終的にハンコを押す人、、いわゆる決裁者とパスをつくっておかないとけないんですよね、代理店の人って。ただ決裁者への確認をせずに、プロジェクトが進んでいて最後の最後で「バーンっ!!!」ってひっくり返る時がある。

例えば「LP作ります」ってなったときに、広告代理店とWeb担当者の方の間で話はついていても、最終的に決裁者に見せたときに「え?これ全然だめだよ」となる。作ったデザインは数カ月単位でかけて作っていたものなのに、全てひっくり返ってしまう。これ本当によくある話なんですよね。

なので僕たちが仕事を受けるときは、まず最初に決裁者の方に会わせてほしいとお伺いを立てるんですよね。これはマストですね。

編:ほうほう、これは一般的に使える手法なのですか?それともケンさん達独自のやり方なんですか?

ケ:いや~やらない人もいると思います。気をつけないと代理店や担当者の顔を潰すことにもなりますから。ただ時間に追われることが多いので、決裁者へのヒアリングをさせてもらって、情報の精度を上げ、時間短縮を図ることもありますね。

編:そこでコミュニケーションコストを取られると後々の納品スケジュールとかに悪影響ですよね。

ケ:悪影響どころか.....半端ないですよ。基本的にデザインを丸ごと作り直すっていう事はあまりないんですよ。でも稀に「なんか違う」ってひっくり返ることもあるんですよ。

何がやりたいの?「社長に言われたんで・・・」はアウト

ビジョンや目的も分からず、とりあえずWebサイトがほしい…。

ア:僕もいくつかあるんですけど、「社長にWebサイト作れって言われたんで」っていうパターン。「事業の目的、サイトの目的は何ですか?」って聞いた時に「まぁ、社長がやりたいって言っているから・・・」という話をされたんですね。「ええ!?」と思って。

ケ:ダメですね(笑)。

プロジェクトリーダーの"社内人気度合い"をチェック

ア:そう〜だからそこからはいくらヒアリングしても何もでてこない・・・Webサイトを作るためのヒントは出てこないんですよ。なので、このまま受けたらキケンだな・・・とアラートが上がります。

あとはフロントにいる担当者のディレクレション能力。例えば社内に味方が少ない人がフロントに立っていると、「進まない...」「連絡が伝わってない…」ってなっちゃうんですよね(笑)。なので社内でちゃんとコミュニケーションが取れてて、人気がありそうな人とかフランクにお話しできる方だと「大丈夫そうだな」って思います。

編:メンツって大事ですね~。

ケ:大事ですね~。

ア:あとはWeb・ITリテラシーが最低限ある人。Web関連のこと分かっていない人だと、その人や更にその上の人に分かってもらう資料を作らないといけないので、その分工数も発生するんですよね......。

ケ:(笑)。

ア:まぁあとは「業者扱い」してくるとか。

編:へぇ~。

ア:わからないから丸投げなんでしょうけど、値切りだけはしっかりやってくる。パートナーとして一緒に頑張ろう!が見えないんですよね。

「こんな案件は受けるな!」の見分け方

黄色信号が灯った案件は渡らない方が…。

編:例えば案件を受ける前に「これ黄色信号だな.....」と思うものってありますか?受けてから「やばい....」と思うんじゃなくって。

ア:どこかの会社が手を付けていて、そこからパスされた案件はよっぽどじゃない限り受けない。受けるんだったらそれこそ修正回数は何回まで、とか納品物の基準にしっかり線引きをしておくとか。契約上めちゃくちゃに縛ってから合意でやる。

編:へぇ~。そうなんですね。

ア:ライティングや編集とかってそこまで大きく炎上することはないんですかね?

編:そうですね、そういえばあんまり聞いたことないですね。

受注する予算額もしっかり把握しておく

編:ケンさんの方で案件受ける前の黄色信号の見分け方とかありますか?

ケ:そうですね。予算がとっても大事ですね。予算が充てられるか充てれないかっていうところ。

ア:予算大事ですね。

ケ:やっぱり打ち合わせの時とかに予算の話もするんですけど、そうなったときにピンキリなんですね。その掲示されている予算も本当かどうか、その会社のWebサイトちゃんと見たり、その業界の知り合いに「〇〇って会社どう?」と聞いてみたり、ちょっとした調査はしていますね、はい。

編:掲示される予算が著しく低かったりするじゃないですか?そういった場合はどうするんですか?

ケ:基本的にはお受けするようにしているんですよ。でも予算範囲内で当然できることとできないことはあるので、丁寧に説明して進めるようにしています。

編:逆に自分が受けるときの単価感みたいなのも、相手の言いなりにはならないよう気をつけたいと思いました。

ケ:そうですね!

編:お二人共、本日もありがとうございました!

ア&ケ:ありがとうございました!

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