「朝活」で改善する1日の“ふんわり時間”。フロントに立つWebディレクターにこそおすすめの自己投資!
はじめに
クリエイターに特化したビジネス書があってもいいじゃないか――。
仕事に関わる技術やキャリアだけでなく、疲れが取れる休み方、遊び方などの体調管理など。人生を効率的に・豊かに過ごすための「生活術」や「仕事術」をクリエイターの実例を通じてお伝えしていきます。
「昨日の自分よりも成長する」
それが私のモットーであり信念です。
成長スピードの早いIT業界で生きていくためには、常にアンテナを立てて新しい技術や話題にも敏感にならなくてはなりません。そのために、日々情報のアップデートをすることを心掛けています。
情報収集はもちろんのこと、新しいクラウドサービスなどは積極的に使ってみることにしています。いろんなことを試すなかで、特に有意義に感じているのが「朝活」です。この記事では、これまで私が試してきたことを振り返りながら、「朝活」で得られることをご紹介していきます。
Webディレクターとして生きていくために実施した自己投資
自己投資の具体的なものとしては、
などがありました。
これでもまだまだ、きっといろんな便利なサービスや知らない知識がたくさんあると思います。できる限りは手に取り目にしたいと考えています。
しかし、情報社会のなかですべてを自分で取りにいくには無理があります。そこで注目したのが「人脈」というネットワーク。きっかけはひょんなことから始めた「朝会」でした。
「眠れない」と捉えるか、「眠らない」と捉えるか
私には、睡眠障害があります。
フリーランスを選んだ理由にもなった自身の長年の悩みです。
眠る時間がまちまちで、眠っても2~3時間おきに目が覚めてしまいます。
ある日、目を覚ました時間は午前3時。家族はもちろんまだ眠っています。
じっと布団のなかで数時間後の朝を待つのがつらい。そんなときにふと立ち上げたTwitterのなかで、同じような時間に起きて活動している仲間を見つけたのです。
毎日、同じ時間に活動を始めている。ほかにも何人か、オンラインになっている人がいる。
冗談まじりに「自分たちは『株式会社早起き』だね、じゃあ朝会をしようか?」なんて呟いてみたところ、意外にもみんなから「いいね!」という返事が。
そんなことから始まったのが、「株式会社早起きの朝会」でした。
約半年続いたその朝会から、多くの人脈やネットワーク、知識を得ることができたのです。
多くの成功者も行っていた「朝活」
数年前に「朝活」という言葉が生まれ、近年はだいぶ一般化してきたのではないでしょうか。
「朝活」や「朝礼」とネットで検索すると、多くの朝会やコミュニティの情報が出てきます(朝会を連想させる名前の会社までありました)。
そのきっかけのひとつと言われているのが、「ワンダ モーニングショット」のメーカーであるアサヒ飲料が実施・発表した「朝の国民投票」。ここに「朝活」という言葉が登場し、広く定着するきっかけとなりました。
一言で「朝活」と言っても、その内容はさまざま
「朝活」にこれといった定義はなく、いつもより早い時間に起床して自身にとって有意義な時間を過ごすことが目的です。
また「朝活」は、著名な経営者でも実施されていることが非常に多いです。
例えば、Apple創業者のスティーブ・ジョブズ氏、Twitter創業者のジャック・ドーシー氏、スターバックスCEOのハワード・シュルツ氏、ウォルト・ディズニー・カンパニーのCEOボブ・アイガー氏などが挙げられます。
ハワード・シュルツ氏は毎朝4時30分に起き、6時に出社。ボブ・アイガー氏も4時30分に起床。読書、音楽、テレビ、メールチェックを行い、自分だけの時間を有意義に使っているそうです。
ジャック・ドーシー氏は毎朝5時半に起きて瞑想と約10キロのランニングをしており、スティーブ・ジョブズ氏は6時に起床し、子供が目を覚ますまでの時間を大切にしていたとのことです。
それぞれのスキルや業務、違うからこそ新しい発見がある
私が行った「朝活」は、バーチャルオフィス「oVice」を活用した「朝礼」でした。
具体的な朝礼の内容は、参加者それぞれが前日に行った自身の仕事のタスクの報告やその日に得た新しい知識、また、インボイス制度などのそれぞれが関わる分野の法改正の情報の共有など、特にアジェンダを決めず、さまざまな報告や知識のシェアを行いました。
参加してくれたのは、企業の社長からWebライター、また、コロナで職を失い新しい出発をした個人事業主の方など肩書や年齢は幅広く、つながりはただひとつ、SNSだけという間柄でした。
私が朝活で得られた一番のメリット
「その日にやるべきことの優先順位が明確になる」
この点が朝活を始めて最初に感じられたメリットでした。
Webディレクターはクライアントやクリエイターと日々コミュニケーションを取るのはもちろん、自身が社内でボードメンバーになっていれば経営者との連絡や打ち合わせも積み重なります。そのため、毎日“イレギュラータスク”が発生しやすいです。
イレギュラーが発生するたびにスケジュールを引き直し、分単位で一日の時間を調整して管理する毎日。納品間近の現場では、その日を終えることで精一杯で頭のなかを整理している暇もないことが多々あります。
私の場合、ビジネスメールが2つ、個人メールが2つ。slackのチャンネルはクライアントによって4チャンネル、プラスクリエイターとのやり取りに使うチャットワークがあり、正直これらの確認と返信だけで1日が終わります。
そんな状況ではありましたが、朝会で前日にあったことを報告し、そのなかで得られた知識や発見を共有する、わからないことは調べる、興味のあることは朝会が終わったあとのタスクにする――。
そうすることで、その日やるべきことが自然と定まります。
改めて、いつもふんわりとしたスケジュールのなかで仕事をしていたこと、時間を有効に使えていなかったことを再認識できました。
Webディレクターとして「朝活」をどんなところに役立てられたか
朝活をすることで、Webディレクターとしてどんなところに役立てることができたかというと、今までに直接触れ合うことのなかった職種の方たちの“リアルと本音”を知ることができたところでしょうか。
Webディレクターは本当にさまざまなクリエイターやエンジニア、またたくさんの外部の人と接する機会の多い職種です。特に、制作に関わる方たちのハンドリングには、その職種の現場というものを知っているに越したことはありません。
職種によってどのような制作工程があり、どのような悩みが発生しやすいのか。現場ではどんなツールを使っているのか。それによって、納品されたもののルーツがわかる。
ルーツがわかると苦労がわかります。
朝活によりネットワークが広がったことで、そういった理解も深められたのです。
朝活のおかげで今までの「デッドタイム」が財産になりました。たくさんの魅力があるので、朝活を一度経験してみるのも良いかもしれませんね。
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