あなたのWebサイトは、サービスの価値をユーザーに伝えられてますか?マーケティングツール(4P・4C)を使って価値を見出す。
今回はマーケティングツール「4P・4C」を使ってWebサイトで一番伝えたいことを探していきます。
4Pとは
4Pとは、マーケティング戦略上のフレームワーク「Product(製品)」「Price(価格)」「Promotion(プロモーション)」「Place(流通≒チャネル)」の頭文字をとったものです。
4Pと4C
「4P」は、売り手目線(プロダクトアウト)からのマーケティング理論です。これに対して、買い手目線顧客視点(マーケットイン)マーケティングを考えた「4C」という理論もあります。買い手目線で考えることも重要です。製品(Product)は、視点を変えると顧客価値(Customer Value)となります。
本来4Pにも顧客(Customer)の概念は入っているはずなのでですが、どこかで置いてきちゃったのか・・・抜け落ちてしまいましたね。僕としては「4C」の方がしっくりきます。顧客視点でプロダクトを磨いていくことが一番重要だと思っています。WHO(だれに)とWHAT(コンテンツ・何を)です。※HOW(どうやって)ばかり話しているマーケティングチームはありませんか?
プロダクト・サービスの価値を分解する
自社のプロダクトやサービスを顧客価値の視点で分析してみましょう。特に僕らのような転職エージェントサービスは、無形且つ個人に依存することから、ベネフィットが曖昧なことが多い気がしています。まずは、中核となるベネフィット(ユーザー視点での便益)を考えて、それを実現するために何があるのか?を分解していきます。
ベネフィット(benefit)を訳すと「利益」「恩恵」「便益」などとなるが、わかり難い・・・。メリットとの違いが、ごちゃごちゃになっているパターンもよく見かけます。簡単に整理しておきましょう。
昭和世代の僕からすると自動車業界のCMはわかりやすいと思っています。20、30年前・・・の訴求ポイントを見てみると「〇〇ターボ」「〇〇ブレーキシステム搭載」「コーナーで粘る足」「450馬力」・・・とか機能面を推し出して販売しているものが多かった印象です。実際にスペックを聞くとワクワクしている自分もいました。平成、令和となり自動車に関する価値観も変わってきました。「父になろう」なんてキャッチコピーのCMもありましたし、社内の広さや積載量を売りにしたものは、週末キャンプでの利便性を訴えたりします。
市場で求められていることはなんだろう?
この中核となるベネフィットの置き方次第でWebサイトのビジュアルやデザイン、コンテンツ、プロモーションなどが大きく変わってきます。
僕らの場合は、対象者であるクリエイターが、当社サービスを使うとどのような未来や嬉しい変化、プラスの体験を得ることができるのか?を考えていく必要があります。
まずは僕らがよく使う広告ワードを見てみましょう。
などがよくみられます。
これらはいわゆるメリットであり、ベネフィットではないと思っています。
「クリエイティブ業界30年の実績」「クリエイターファースト」「クリエイティブ業界に特化している」があると転職を考えているクリエイターにどんな便益があるのか?を提示できるようにしたいです。
転職エージェントサービスとして求められる本質
2022年8月にUIデザイナー、UXデザイナーを対象にUXリサーチを実施。クリエイターが転職エージェントに求めることは何かを調査しました。
他社アンケートでも同様の回答がでていました。
本質は、”自分に合う求人や企業の紹介をしてくれること”が求められていると気が付きます。となると、転職エージェントを使う理由は、「自分に合う求人・企業を紹介してくれる」ことがMUST条件となり、それがサイト上で表現できているか?を確認する必要があります。
そして、「自分に合う・・・」の中にベネフィットが隠されていそうです。
なぜこのベネフィットを与えることができるのか?バックグラウンドも考えておきます。
以上から、ベネフィットと強みを合わせた、HIGH-FIVE転職エージェントサービスを設計。併せて、Webサイトや広告クリエイティブなども考えていきます。
ベネフィットは、キャッチコピーやセールスコピーなどにも密接に関係してきます。ただの言葉にならないように、今後はユーザーとの約束事として磨いていかなければいけません。
といったところで、今回は「4P・ 4C:プロダクト戦略」ついてお話ししました。
またね!