UXデザイナーは収集癖を!市場・競合の情報収集の仕組み作り
はじめに
成功しているクリエイターの実例を通じて、クリエイターの考え方や技術についての知識をお伝えしていきます。
Webマーケティングにおいて、顧客への提案の際に差を分ける要素は何だと思いますか?説明の際のトーク力でしょうか?それとも商材の魅力でしょうか?もちろん、どちらも重要ですが、それよりも必須となる要素は「有益な情報」です。特に製品やサービスのUXを設計するUXデザイナーにとっては、鮮度の高い情報が欠かせません。
顧客に対して常に有益な情報を提案できるUXデザイナーは、確実に重宝されますし、信頼感も絶大ですよね。なぜなら、その担当者に相談すれば解決策につながると顧客が考えてくれるようになるからです。では、どうずれば有益な情報を集められるようになるのでしょうか。
UXデザイナーは自動で情報収集できる仕組みの構築を
顧客との打ち合わせや商談の際に、UXデザイナーとして同じ視点で対等な会話をするためには、市場や競合の情報をきちんと把握していることが最低限だと言えます。市場や競合などの情報収集は普段から意識的にすべきですが、検索などで常に情報を探すのは手間がかかります。効率的な情報収集の実現のために、みなさんにおすすめしたいのは、必要な情報を自動でキャッチアップしてくれる仕組みの構築です。
自分の場合は、新着コンテンツをすぐにチェックできるように「Googleアラート」の設定を行っています。Googleアラートであれば、ほしい情報のキーワードを設定するだけで、翌朝からそのキーワード関連のメールが来るようになります。必要な情報が毎日自動で送られてくる便利なサービスです。別にGoogleアラートが絶対おすすめというわけではありませんし、活用するツールは個人の好みでいいんですが、情報収集の手法は絶対に活用すべきだと思います。UXデザイナーは常に情報通であるべきですね。
市場のトレンドだったり、競合の新しい動きだったりを含めた提案は、顧客のためになりますし、感謝されることすらあります。そういうシーンを1つでも多く増やすことが、顧客からの信頼につながるはずです。情報収集の精度を高めるためにも、自動でできる定期的な情報収集の仕組み作りをぜひ実践してみてください。
正しい情報がチーム内や顧客との共通言語を生む
自動でできる情報収集の仕組みを構築できたら、次に大切になるのは「情報精査」です。現代は「情報氾濫社会」とも呼ばれているほど、必要以上に情報が溢れています。だからこそ、顧客にとって価値のある正しい情報をきちんと精査できているかがかなり重要ですね。UXデザイナーの設計にも情報精査の能力が欠かせません。
自分としては情報精査のために、キーワード関連の記事を1記事ではなく、複数の記事を読むように心がけています。なぜなら、1つの記事だけだと情報源となる企業や新聞社などの意向や解釈によって考え方が偏ってしまう恐れがあるからです。なので、情報を正確に理解するということを目指し、比較可能な情報を効率的に集めることを心がけていますね。
また、集めた情報をもとにチーム内で共通認識を持つことも徹底しています。共通認識を持つと、自然と使っている言語も統一されていきます。つまり、「共通言語」で語れるようになるんです。そうするとチームの顧客への提案にもブレが出にくくなりますし、より発展すると顧客とも共通言語で分かり合えるようになりますね。そういう関係性を自分は目指しています。
顧客課題と自社の強みの合致が提案であり仕事
今回のテーマは「情報収集」ですが、情報というと外部からキャッチするイメージがありますよね。もちろん、それは正しいのですが、自社(自分たち)の現在地を知るということも、UXデザイナーが把握すべき正しい情報の1つだと言えます。身の丈を知るとも言い換えられますが、マーケティングにおいては自社の立ち位置を明確に理解しておく必要があります。
市場、競合の情報収集の重要性について語りましたが、「Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)」のいわゆる3C分析においては、まず重要なのは自社だと考えています。なぜなら自社(自分たち)の強みを理解していないと、顧客に本質的な提案ができないと考えるからです。
提案の本質は、顧客課題と自社の強みをマッチングさせることだと考えています。以前に顧客に「何が言いたいか分からない提案」と苦言を呈された経験があります。それは間違いなく3C分析の不足が原因です。自社が貢献できることと、顧客が課題に感じていることがマッチしないと刺さらないのは当然のことですよね。なので、正しい情報をキャッチアップしたうえで、自社を中心に3C分析をしっかり行うことは、マーケティングにおいては重要だと考えます。
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