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映画『THE FIRST SLAM DUNK』から感じた、緻密な世界観を作り込むクリエイターの「想像力」のお話【編集部ゆうのつれづれ】

HIGH-FIVE note編集部

★最初にちょっとだけお仕事の宣伝

HIGH-FIVE編集部のゆうです。なななんとこの度、クリエイター採用のお手伝いの一環で映画『THE FIRST SLAM DUNK』にも携わられた小池隆太プロデューサーにインタビューさせていただきました~~~!!!採用の話がメインだけどスラダン製作に賭ける思いもチロッと話してくださっているので良かったら読んでください!

編集部ゆうのつれづれ4

※映画のネタバレ含みます!ご注意ください~!

非日常を見せてくれるものが好きだ。

アイドルのコンサートやディズニーランドのようなとことんキラキラに特化した世界はもちろん、必ずしもそうでなくても良い。”自分の日常にはないもの”ができるだけリアルに作りこまれた世界を見るのが大好き。例えその非日常がしんどさを伴うものだったとしても好き。

なおしんどいといえばBANANAFISH!BANANAFISHといえばしんどい!なオタクなんだけど(BANANAFISHは神作品なので未履修の方はぜひ読んで/観てください)そこまで行っちゃうとちょっとしんどすぎて実生活に支障が出るので、BANANAFISHレベルは数年に1作くらいのペースが望ましい。

最終話のあとリアルに翌日まで寝込んだ

わかりやすいところだと呪術廻戦とか、チェンソーマンくらいの軽いしんどさ(?)がよい。全部MAPPAやないか。

そしてキラキラ非日常でもしんどい非日常でも、こ……こりぇは!!!!!という非日常コンテンツと出逢ったとき、それらを生み出したクリエイターの人たちに思いを馳せる。たぶん、変なメタ目線なんて持たずに作品をそのまま受け取ってもらえた方がクリエイター冥利にはつきるんじゃないかなとは思うけど、このコンテンツは彼らのすさまじい想像力から生まれてきたんだと思うと、なんかもう、そのあまりの途方もなさにいてもたってもいられなくなってくるのである(だからってどうもしないけど)。

クリエイティビティとかものづくりって手先が器用とか絵がうまいとか何かと「技術」にフォーカスされがちだけれど、わたしはすべてのものづくりは「想像力」の賜物だと思っている。創造力ではなく、文字通り想像力。存在しないもの、目に見えないものを想像する力。

キラキラ非日常より、しんどい非日常のほうがより想像力が必要な気がする。というか、想像力の詰まった非日常は、しんどさを生みやすい気がする。世界観や登場人物が作りこまれていればいるほど、その設定や心情が真に迫って心が揺さぶられるわけだから。

この世界で生きていたらそりゃそうなっちゃうよね、この人はこういう人だからこういう行動をしちゃうよねに説得力がないと、いくら悲劇的なシナリオでも実はしんどさって生まれない。「いやそうはならんやろ」が入る隙を与えないために必要不可欠なのが、そこに至るまでの道のりを緻密に作りこむための想像力なんじゃないかと思う。

自分が実際に生きてきたわけではない世界線を、自分ではない誰かの人生を、どうしてこうも濃密に描きだせるのだろう。たくさんたくさん、いろんなものやいろんな人を見てインプットすれば想像できるようになるのだろうか。わたしには一生かかっても到底なしえない、神の所業に近いものがある気がする。架空とはいえ実際1つの人生作り出しちゃってるわけだし。

そんなことを思った映画『THE FIRST SLAM DUNK』でした(前振りが壮大)

もちろん全体的な感想は胸熱!青春!最高!なんだけど、リョーちんの心情、境遇、試合中の葛藤、いや湘北メンバー対戦校メンバー(いちおう伏せる)、周りで観戦してる人たち全員に至るまで、やっぱり最高にしんどかった。てかシュート1本入るのか入んないのか固唾をのんで見守るの普通にしんどいよ!!最高だけど!!!!!

そもそも井上雄彦先生が天才オブ天才だし、日本が誇る有名老舗プロダクションの東映アニメーションが製作を手掛けたことも、3DCGとか漫画の絵のまんまぬるぬる動く技術が凄いとかももちろんあるんだけど、

リョーちんの家族関係の描写、キャラクターそれぞれの性格やプレイスタイルに合わせたモーションモデルの方々の演技、試合が進むにつれリョーちんの前髪が崩れていく演出、沖縄の方言監修・指導にいたるまで、果てしない想像力たちから生まれた1つ1つの細かい緻密な世界観の作りこみがあるからこそ、あの2時間の間でリョーちんの17年?卒業後含めたら20何年?を「一緒に生きた」感じがした。怒涛だけど心地よい疲れとともに。

そもそも、ウワ懐かし~ちっちゃい頃アニメ観てた~胸熱~~~くらいの、なんならキャラクターも主要の数人以外うろ覚えのすんごい軽率な気持ちで観に行ったのに開始10分(体感)のオープニングで引くくらい泣いたんだけど(その後も終盤まで泣き通したので隣の席のお兄さんきっとわたしのこと20年来の激重スラダンオタクと思ってる)、

あのオープニングの演出だけ単品で見せられても、さほどスラダンに思い入れのなかったわたしはたぶん泣いていない。冒頭のたった10分(体感)でこの映画は、主要キャラ以外うろ覚えの軽率ニワカなわたしをあっという間にリョーちんの人生に引きずり込んだ。お兄ちゃんのことが大好きで、ずっとあの言葉を後悔し続けているリョーちんの人生に質量を感じたから、文字通り”25年ぶりに湘北のメンバーが動き出した”あの演出になんだか生命めいたものを感じて、グッと来てしまったんだと思う。

想像力からもはや生命に近しい何かを創造するクリエイターって、やっぱ神様なのでは???

という重ための感想と、「自分もまた彼らに恥じないくらいまっすぐに、好きなことに熱中しながら生きていこう……」というどえらい壮大な決意まで生まれてしまった、とにかく最高の映画だったのでした!とにかく最高だったので(2回目)終わるまでにもう1回観たいです!!

冬休みのアニメ感想BEST3

・チェンソーマン
やっと一気見した!!!!!マキマさんがそれはそれは末恐ろしい女でやばい。推し。人間くさい姫野先輩も愛おしくて好き。パワーちゃんかわいい。つよつよガールが大好きなのでチェンソーは強い女子たくさんでうれしい。デンジくんがもはや生まれたての赤ちゃんのようで、だからこそ彼の言い分は浅いようで深い。哲学。アキくんかっこいいんだけどなんやかんやデンジくん派。2期はよ!!

・ハイキュー‼(今?)
やtttっと一気見した!!!!!スラダン映画が最高だったから似た感じのハイキューも絶対履修せねばと思って4期まで一気見した。やっぱりチームスポーツは最高だし何かしらハンデのある主人公がそれでも「好きの気持ち」と「唯一得意なこと」を武器にしてどんどん強くなっていく展開も最高(ヒロアカ方式)バレーボールが3打以内に相手のコートに返さないといけないなんて知らなかった。推しは田中と大地先輩。映画はよ!!!

・アイドリッシュセブン
まさかのクール内にエピソード収まらず延長決定わーい!!決められた話数に収まらないなら追加で枠確保して放送延長しちゃえばいいじゃないのマリーアントワネット精神、エピソードカットせず無理やり詰め込むこともせず絶対クオリティ落とさせないマンで最高。それでこそ俺たちのアイドリッシュセブン。大好き。2月はよ!!!(※追加枠調整の都合で次の話は2月)

今期は文豪ストレイドッグスとHIGH CARDと魔道祖師完結編と東リべとヒロアカの予定です。今んとこHIGH CARDがあつい。編集部かなちゃんはHIGH CARDぜひ見てほしい。

つづく

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