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“メディアの人格”を表す「企業姿勢の発信」!「誰に何を伝えたいか」の視点が鍵

はじめに

今回の執筆クリエイターは、LIFULL STORIES編集長田中めぐみさん。「しなきゃ、なんてない。」をコンセプトにした、既成概念にとらわれない多様な暮らし・人生を応援するメディア「LIFULL STORIES」を運営されています。

※このマガジンは…
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成功しているクリエイターの実例を通じて、クリエイターの考え方や技術についての知識をお伝えしていきます。

【執筆クリエイター】
LIFULL STORIES編集長
田中 めぐみ 
2008年入社以降、コーポレートコミュニケーション、企業ブランド戦略立案・実施に従事。2017年のLIFULL社名変更プロジェクトメンバーとして活動し、2018年にオウンドメディア「LIFULL STORIES」を立ち上げる。オウンドメディアを通して、「あらゆるLIFEを、FULLに。」というLIFULLのコーポレートメッセージや企業姿勢を伝えることを目的としている。「LIFULL STORIES」のコンセプトは、「しなきゃ、なんてない。」

メディア運用担当者の方であれば、情報感度を高めて常日頃から多くのメディアやコンテンツに触れるようにしているでしょう。日々の情報収集の中で、みなさんはどんなメディアに興味をそそられるでしょうか。求める情報が網羅された“かゆいところに手が届く”コンテンツは人気を集めるでしょう。ただ、そうした面白いメディアの情報発信はただ何となく企画されたものではありません。その根底にはきちんと練られたコンセプトがあるのです。
 
近年はネットワークの発展から情報が乱立し、現代人が暮らしの中で享受する情報量は増え続けています。そのため、安易な広告配信で「うちはこういう会社です」「こういうサービスをしています」という一方通行の発信にはあまり目を向けてもらえない傾向にあります。オウンドメディアの場合は企業姿勢や“自分たちはこういう信念を持っている”という自分たちの内面が伝わる考えを発信し続けることが大切です。信頼性を高める情報発信が、ブランド形成や企業の信頼度の向上にも重要な役割を果たすと考えています。

◆生身の考えの発信が人の心を動かし、信頼関係を築く

人には誰しも個性や性格などその人を表す“人格”が存在し、1人ひとりが異なる特性を持っています。それゆえに相手のことを知ったり、共感したりすることによって人付き合いの基礎が形成されます。それは企業も同じです。企業が運営するオウンドメディアの場合は、“企業の人格=企業姿勢”を表します。つまり、運営する人たちが何を考え、伝えていきたいかを明確にすることで、メディアに興味を持ったり、シンパシーを感じてもらえたりする可能性が高まるのではないでしょうか。
 
たとえば、みなさんはSNSにおいてどんなアカウントをフォローしますか?SNSでいくらキレイな写真を投稿し続けているアカウントだったとしても、発信者の本心や人柄が見えないとその人からサービスを提供してもらおうとは思えないはずです。メディア運用においても、いかに人となりや企業のパーソナリティを発信し、信用してもらえるかがブランディングにおける鍵なのではないかと考えます。“メディアの人格”をいかに知ってもらって、愛着を覚えてもらえるかが勝負なのです。
 
情報発信においては、企業CMなどの手段もあります。社名やサービスの認知においては効果的ですが、テレビやインターネットで数十秒間流れる映像による情報発信だけでは、人格を伝えきるのは難しく、信頼形成にまでつながりにくいと感じています。だからこそ私たちはメディアを通じて継続的に、「自分たちの生身な考え」を伝えていこうとしているのです。

◆信頼形成につながる“企業やメディアの人格”の発信

私たちが運用する「LIFULL STORIES」というオウンドメディアの目的は、LIFULLの企業ブランディングの支援です。当社のコーポレートメッセージである「あらゆるLIFEを、FULLに。」という想いがすべてのサービスやプロダクトにつながっていることを伝える役割を担っています。そのため、いかにコーポレートメッセージを噛み砕いて、メディアを通して企業姿勢や想いを伝えられるかを重視しています。

当社を例に挙げれば、「あらゆるLIFEを、FULLに。」のコーポレートメッセージやその裏にある想いがすべての発信の軸となっています。そのため、メディアでの発信内容についてもコーポレートメッセージと紐づいているかを常に意識しています。
 
「あらゆるLIFEを、FULLに。」を標榜するにあたって、メディア運用で特に意識しているキーワードは「多様性」です。「LIFULL STORIES」は世の中にある既成概念や思い込みによる「~しなきゃ」という枠を可視化し、というその枠を超えて自分らしい生き方をしている多様な人たちへのインタビューがメインコンテンツです。多様性の溢れる社会、インクルージョン、多様な視点、あらゆる人が自分らしく生きられる社会へ、という考えを、「しなきゃ、なんてない。」というメッセージの元にメディアを通して日々発信しています。

◆「誰に」「何を」が明確な質の高いコンテンツは流入もしやすい

企業やメディアの人格を多くのユーザーに伝えるためには、当然ながらその伝え方が重要になります。メディア運用を通して想いや人格を伝えるうえで、痛感させられたのがコンテンツの質が大事ということでした。コンテンツを通して「誰に」「何を」伝えたいのかが明確だと、ユーザーの興味を誘いやすく流入数も非常に良い傾向にあります。そのため、コンテンツの質を維持するためにも、企画や構成案、インタビューの質問票については細かくチェックしています。
 
LIFULL STORIES」はインタビューコンテンツが中心ですが、取材を担当する外部パートナーとも共通認識を持ったうえで制作に取り組んでいるのが特徴です。なんでもいいから数多く発信することが重要ではなく、読み手の興味がどこにあるのかを吟味したうえで「誰に」「何を」を意識した情報発信が不可欠と言えます。もちろん、企業としてメディア運用担当者として譲れないポイントはありますが、パートナーを含めた多様な視点を踏まえて、それぞれの意見を大切にするのが当社のスタンスですね。
 
特に中立性を意識していて、1つのテーマが「ジェンダーロール」だったとしましょう。最初に男性のインタビューを行ったら、次は女性視点でのコンテンツ、その次はノンバイナリーな視点で、1つのテーマでも多様な視点があることをメディアで発信しています。このように1つの物事にも多様な考えがあり、1つの“正解”なんてない、ということが当社の考える“多様性あふれる社会”でであり、「LIFULL STORIES」というメディアの特徴だと考えています。

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