「実績が無い!」異業種からクリエイターになった二人に転身体験を聞いてみた。
こんにちは、「はいふぁい」編集部です。
Webディレクター・マーケティングなどを行っているクリーク・アンド・リバー社シニアディレクター「アベ」と、フリーランスWebデザイナー・エンジニア「ケン」が、会社じゃ話せないホンネや実体験から得られたノウハウ&教訓をお伝えしていきます!
今回は、ケンさんとアベさん以外に未経験業界からクリエイティブ業界に転身してきたWebデザイナー・モリさんとコンテンツディレクター・カナさんにお話を伺っています。「異業種からもクリエイターになれる!」可能性を、記事を通して知っていただければ幸いです。
未経験からクリエイティブの世界へ
編:今回は同シリーズ・最多の参加人数です!
一同:おお~!(拍手)
ケ:じゃあまずは、モリ君から自己紹介をお願いします。
モリ/以下、モ:皆さん、宜しくお願い致します。
ア:宜しくお願いします!
モ:もともとケン君と大学の同級生で、半年ぐらい前に仕事の話を聞いて、「自分もチャレンジしたい」と思ったことがきっかけです。
一同:へ~!
モ:教わりながら、今は少しずつ仕事ができるようになってきたところです。
ア:もともとクリエイターさんじゃないんですか?
モ:あ、もう全然。接客業とかでした。
編:へ~!
ア:そうなんですね。そこでクリエイターになりたいと思ったのは何故なんですか?
モ:今の社会情勢とかを考えたときに、接客業だけでは不安で…。いわゆるPCを使う仕事が未来があるかな~って考えつつも、素人が入れる領域ではないと。諦めに近い状態だったんですよ。
ア:はい。
モ:そこで大学ぶりにケン君と再会しまして…。今やっている仕事について話して…。ぜひ、ケン君がやっている仕事を教えてくれないかって、言ったんです。
ア:おお~!
ケ:モリ君とはゼミも一緒だったんです。どうしても師匠と弟子みたいな関係性になりがちかもしれないけど、あくまでも友達同士でその延長線上で「(仕事)一緒にやろうか―」っていう感じなんですよ。
ア:では、カナさんも自己紹介をお願いします!
カナ/以下、カ:カナです。3日前に転職してきました。
一同:えー!
ケ:最近ですね(笑)!
ア:で、これからクリエイターの道を進む、と。
カ:はい!今から頑張ります。
編:意外とそういう方(異業種から転身してクリエイターになる)は多いんですね!
ア:カナさんはもともと、接客とは言いながらも、前職でクリエイティブ系なことはされていたので。
編:あ!なるほど。
カ:極めていきたいな、と思っています。
とっかかり時に誰に導いてもらうか
編:モリさんのさっきのお話であったように、何かをやろうとしたときの一番最初の入り口で誰に出会うかってすごく重要ですよね。
ケ:僕は逆にそういう人がいなかったので、モリ君の気持ちがすごく分かるんです。モリ君がどういうところで困って、行き詰まってこけて、っていうのが全部わかるんです。
だから「あ、そっち行くと危ないよ!」って指南できるというか。僕が3年かけてやっとできるようになったことを、モリ君はポテンシャルがあれば、1年でやってのけてしまうかもしれない。
そうなったら僕としても、会社としても、モリ君としても嬉しいですよね。
ア:素晴らしい。
背中で語るより、教えたほうが早い
ケ:おそらくあんまりいないと思うんですよね。自分の技術を他人に教えるって。皆こう素直にできるものではないのかなぁ、と思っていて。よく日本の悪しき風習で「技術とかそういうものは目で盗むものなんだよ」
ア:背中で語るみたいな(笑)。
ケ:そうです。だからこう、皆悩むところがあるのかな、みたいな。
ア:でも、ケンさんは(モリさんに)教えてるんでしょ?
ケ:背中見て教えてるんだったら、僕が(直接)教えてるわって思います(笑)。
ア:そうですよね~。
ケ:時間は有限ですから。時間は戻ってきませんから。精神論とかいらないだろと思いますね。師匠がそういう人だと「うるさいジジイ」とか言っちゃいそうですもん(笑)。
ア:全部を背中で語られるときついけど、「体験させる」「アウトプットさせる」とかだといいかもしれないですね。
ケ:Webサイト作るときとかって静的なコーディングするんですけど、自分がつまずいたところをちゃんと(モリ君も)つまずいてくれるんですよ。
ア:なるほど!
ケ:「あ~そこね~分かるよ気持ちは」みたいになりますね(笑)。モリ君的にはどうですか?
モ:んーと、自分の場合はどうなんでしょう…。人によって育て方が合ってる・合ってないとかあると思うんですけど、自分は知識をインプットしっかりしないと、パフォーマンスに影響しちゃうタイプなんで、そういった意味でいうと分かんないこといっぱい出てくるんですよね。聞きやすいですよね、同い年ですし。
ア:あ~なるほどね。
モ:「これって何?」って感じで。で、夜とかに時間も作ってくれますし、自分がわからないものをなるべく早い段階で、知識として与えてくれるので、それはかなりありがたいです。
もちろん自分で調べるっていうのも大事なんですけど、自分がいち早く一人前になるっていうのをゴールに持ってきたときに、教えてくれる人がいればすぐ学びたいっていうところは、同い年だからこそできるっていうのはすごくありがたく感じます。
友人同士で一緒にビジネスをやるときの力関係って存在する?
編:ふーん。私個人的に気になるんですけど、もともと友達同士だったところから、教える・教えてもらうという関係に発展して、パワーバランスといいますか、やりづらさみたいなのってないんですか?
モ:そうですね、勿論遊ぶときとかは対等ですけど、教わっているときって「3年でこんなにできるようになれるの?」っていうくらい知識がすごくて。そこに関してはリスペクト入ってる感じですね。
もう自分はこの業界、未経験で入っているので「ケン君、頼りにしているよ」という状況なんですよ。なのでそこはある程度の信頼関係もあって信じているので、それを自分はいかに吸収していけるかっていうのを考えているので。むしろちょっと知らない人とかのほうが、「今話しかけると迷惑かかるんじゃないか」とか考えてしまいますね。
ケ:さっきのショーコさんのお話にもありましたけど、やっぱり会社とかって上司に聞きに行くじゃないですか。「今お時間ありますでしょうか」という感じで。すっ飛ばしていいと思うんですよね(笑)。皆でレベルアップしていけたらいいなと思っていますね。
未経験からクリエイターになるには
編:モリさんとカナさんにお聞きしたいんですけど、未経験から転職してクリエイティブ業界で働くというのはどうやって実現できるんですかね?お二人の声を聞いただけで、世の中には未経験からクリエイターを目指す人が潜在的に多くいるんだなと思いましたので。
カ:そうですね、ポートフォリオがあるわけでもないですし、「自分がこれ全部作りました!」とお見せできるものも何もなかったので、正直今回の転職活動はすごく大変でした。
まず書類が通らないっていうのに自信を削ぎ落とされましたね。「自分って、未経験からこの世界に挑戦したらいけないんだ」っていう思いに一回なったので、正直何度も諦めそうになりました。
編:絶対大変ですよね。
カ:はい。本当、(書類自体を)見てもくれないっていうのが現状としてはありました。
モ:自分はまさにケン君から「ちょっとこれ手伝って」というところから入りました。この業界って実績のない人に仕事を与えにくいなっていう印象で、自分は仕事をもらえるかどうかっていうところで一番苦労するんじゃないかなと思いました。
技術がついても仕事がもらえないっていうところが、あってもともとこの業界入りにくかったっていうのはありましたね。今それ含めて感謝してるっていうところはありますね。
編:そっか。モリさんの場合はケンさんとつながりがあったので、そこから色々繋いでいってもらったっていうのが大きいですね。
ア:大きいですね。
ケ:そうですね。飲み会でそういう話をして、そこからトントン拍子に決まって「よし、やるかぁ」っていう感じでしたね。でも仕事をサクッとやめれる行動力がある人っていうのはほんの一握りだと思います。
僕もそうだったんですけど、皆自分の仕事を辞めないし、現状維持を取っちゃう気がして。最初の会社に入るまでが大変なので、自分の技術を磨くことにかなりの時間を費やすことになると思いますね。
編:仕事をスパッと辞めてこれる“フッ軽さ”というのは重要かもしれないですね。どうしても執着しちゃうと、動きづらくなるので。
独学でインスタフォロワー3万人獲得
編:アベさんは、3日間、カナさんに教えていてどうですか?何か所感とかあれば教えてください。
ア:もともと僕が面談させていただいたんですけど、結構実績のところって大事なんですよね。インスタグラムを使って、ゼロから企画を作ったり、写真撮影もご自身でされてたんですよ。
編:えー!すごい!
ア:会社の中で今までそういうことをやってきた方がいらっしゃらなかったので、その分野のパイオニアとして携わっていただけそうと思ったんです。で、インスタグラムのフォロワー数とかすごいんですよ。
「何でこんなに集客できているんだろう」といろいろ勉強させてもらっているんです。実際にお話してみると、非常に感受性豊かで、素直。僕らも今SNSの運用が課題なので、そこでご一緒できたら、いい方向へ向かうんじゃないかなという気はしていました。
編:なるほど~。今まさに面談時のフィードバックを受けている感じですよね?
カ:そうですね(笑)。
編:(笑)。あ、でもクリーク・アンド・リバー社ってそういうとこあるかもです。その分野に詳しい人がいなければ、第一線で活躍してくれるかもしれない人材として、採用する傾向はあるかもしれません。私もかつてはそういった理由で採られました。
ケ:え、ちなみにフォロワーはどのぐらいいるんですか?
カ:3万とか…。
編、ケ、モ:えええええええ!?
ア:恐ろしいよね(笑)。
ア:ブログとかもちゃんと連動させてて、ちゃんと動線も組まれて集客設計できてるんですよ。それを接客しながらやられていたってすごいなと。
ケ:やばい、仕上がってますね。
編:ポートフォリオがないと仰っておられましたけど、成果物として十分すぎるぐらいアピールポイントになりますよね。しかも前職でどなたか教えてくれる人がいたというよりかは、ご自身でキャッチアップしていったということですよね。そこがすごいですよね。
今、どこの企業もインスタグラムのフォロワー数稼ぎたくてしょうがないですもんね。
カ:接客したお客様に地道に宣伝用パンフレット配布したりですとか、他にもたくさん泥臭い作業をしてきたんですよ~。
ア:大事。
編:今後、他部署でもカナさんのお話が拡がっていくと思うんですけど、もう引っ張りだこだと思いますよ。「うちの部署でもインスタグラム運用してほしい」とか。
ア:僕が営業していく形になると思いますけど(笑)。
編:今後、きっとここでの出会いもまた新たなビジネスに繋がることを願っております!皆さま、本日はありがとうございました!
一同:ありがとうございました!
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