セグメンテーション→ターゲティング→ペルソナまでやってみよう!|クリエイターが知っておきたい実践マーケティング術
Webサイト運営していく上で「だれを助けたのか?」といった顧客起点からの発想が大切となります。「クリエイターが知っておきたい実践マーケティング術」ということで、今回は「セグメント→ターゲット→ペルソナ」ついてお話ししていこうかと。
狙っていく市場を選んで、ターゲットを見極め、競合より優位に立つため市場でどのようなポジションをとるか決めていく。戦略策定の中でもとても重要なプロセスになるかと思います。
セグメントを考えてみよう
セグメントとは、市場の中から共通の特徴を持つ集団を取り上げたものです。現在のように供給過多でユーザーの価値観も多様化している時代で、万人受けの商品やサービスを作った場合、いわゆる”普通のもの”になってしまいユーザーからは魅力的に感じてもらえない可能性があります。市場全体を狙わずに、特定の層から高い支持を獲得できる=自分たちの商品・サービスが負けない市場を見つけ出す必要があります。
市場のセグメント範囲を広げると、どうしても商品・サービスを訴求するポイントがぼやけてきます。欲がでて「みんな集まってほしい!」って考える気持ちもわかるのですが、極端にいうと個人を意識するところまで商品・サービス尖らせる方が魅力や特徴も際立ってきます。ある特定層からの100点を目指していきましょう。
ターゲティングを考えてみる
セグメンテーションによって顧客層ごとの違いを把握し分けたら、それらをいろいろな視点から評価・検証をして有望なセグメントを特定します。
今回の僕らは、まずデモグラフィックについて試行錯誤。28~35歳(コアは30歳)で大きくセグメント。職種軸で”クリエイター>Webクリエイター>Webデザイナー>UIデザイナー>UXデザイナー・・・”といった感じで、どこにフォーカスすると強みが活きてくるのか?を考えていきます。事業軸では”クリエイター全般”なのですが、施策によってこの軸を変えていく必要があります。
サイコグラフィックでいうと「転職を考えている」「自己実現にがんばってるけど、ちょっと鈍くさい」「クリエイターのことを理解してほしい」「最初に大手エージェントに相談して上手くいかなかった」「自分にあった仕事をみつけたい」のようになってきます。
これらよりセグメントした中からさらにターゲティングした市場を設定しました。またこの方に名前を付け、僕らが助けたい人として定義します。そして当社のミッションでもある「プロフェッショナルの生涯価値向上」ともつながるように設計していきます。
自己実現に向けて一生懸命なんだけど、なかなか思うように進んでいかない、くすぶっている。「夢を追い続けている=Dreamer」がいいなーと置いてみましたが、追い続けてるだけではダメだな・・実現していかなきゃ。ということで、ただの夢追い人ではない、夢に「決断」を。そして自己実現へ。
・「好き」を諦めない自分でありたい
・クリエイターであり続けたい→何かを創り続けていたい
・社会へ貢献したい→クリエイティブで社会貢献したい
・仕事で評価されたい→経験とスキルに見合う年収にしたい
・人とつながりたい→仲間と切磋琢磨したい
・自分だけのキャリアをもっと、らしく、生きていく人。
こんな人を『Not just a dreamer』と呼ぶことにしました。ぼくらが助けたい人です。
これらをベースに行動パターンや環境情報を付与してまとめればペルソナに。
助けたい人が見えてくると、これまでターゲットだと考えていた人が外れていきます。バリバリにキャリアを積んでいてスマートに仕事している人たちはターゲットにならないという結論に。こういった方たちがサービス登録してくれれば企業への紹介もし易いし内定も出やすいことは分かりますが、そもそも自分のネットワークで探せちゃうとかとか、それ自体が僕らの脅威であったりします。またクールな考え方を持っている傾向があり、当社の強みである「人間味」「寄り添う」といった情緒的価値が響かないという欠点も見えてきます。
といったところで、今回はセグメンテーションについてお話ししました。
次回はこれらをポジショニングしてみよう。またね!