見出し画像

Webデザイン初心者が、LPの作り方を「テレビショッピング」からとことん学べて感動した話

「LPの勉強をするなら、ジャパネットたかたのテレビショッピングを見た方が良いですよ~!」

と、デザイナーの師匠に教えてもらったので、人生で初めて最初から最後までジャパネットタカタの番組を見てみたら、その構成に感動した時の話をしたいと思います。

私はコンテンツディレクター兼社内デザイナーとして働いている、クリーク·アンド·リバー社の社員です。普段は「HIGH-FIVE」という転職エージェントサービスサイトを運営しています。

前職が接客業だった私は、クリエイティブな仕事がしたいとクリーク·アンド·リバー社へ入社したのですが、Webデザインはまったくの未経験。なので、同じチームにいる、元エンジニアであり、元Webデザイナーであり、現マーケター兼Webディレクターである上司が、一からデザインを教えてくれました。

今回は初めてLP制作をするにあたっての苦労や裏話、学んだことをnoteに綴っていこうかと思います。現役デザイナーさんはもちろん、デザイン初学者の皆様の参考になれば嬉しいです!


きっかけは師匠のひとこと「そろそろLPも作っちゃう?」

前回書いた記事「人生で初めてのバナーデザインで、頭がパンクするほど考え抜いて、掲載まで見届けて感動した話。」を読んでいただけた方はお分かりいただけているかと思うのですが、私は昨年から社内デザイナーとして歩み始め、昨年の1月に人生初のバナー制作を担当いたしました!

デザイン初心者だった私にとって、この経験は本当に刺激的でした。

小さい四角の世界で、「誰に・何を・どう伝えるか」を考え、デザインの基本を意識しながら、競合他社のことも考えて、さらにはWeb上にあふれかえる沢山のクリエイティブの中で目を引かないといけない。デザインは見た目の美しさではなく、情報の整理である。そうバナー制作を通して学んだのでした。

そして、そこから数ヶ月。昨年4月のある朝。

師匠「バナー制作良かったね。どうする?そろそろLPも作っちゃう??」

再び師匠からお声がかかりました。前回は「バナー」が何なのかもわからないデザインど初心者でしたが、今回は事前学習済み。LPとはランディングページのことで、バナーを押したあとの遷移先になるもの。(※これでも成長しています)

今回こそはLPの意味をしっかり理解したうえで、「やります!」と答えました。

LPを作る前にジャパネットたかたを見てください

さて、今回も「LPの作り方」のような本を見つけて、学習するところから始めようと、師匠におすすめの本を聞きました。すると、

師匠「かなさん、そしたらジャパネットたかたを見てください!」

ん?ジャパネットたかたでLPの本を探せと……?

と、一瞬混乱しかけた私でしたが、そうではなく、LPの役割・構成を学ぶにはテレビショッピングを見るのが1番だということでした。特にLPというものが何かを理解はしているものの、それが実際にどんな効果を生み、なんの役割を果たしているのかを知らない私のような初心者にはぴったりだそうなのです。

もちろん師匠を疑うわけではありません。疑うわけではないですが、「私はWebデザインを勉強したいのに、テレビ番組で学ぶなんて本当にためになるのか?」と、どこからか聞こえる悪魔の声を無視して、とりあえず休日に見てみることにしました。

<師匠から言われた番組を見るポイント>
・どんな映像が流れているか
・その映像の順番(構成)はどうなっているか
・金額を提示するタイミング
・心に残るキャッチコピー

今ならさらに!がベストタイミングすぎる

土曜日。あの聞き慣れた音楽とともに、ジャパネットたかたの番組が始まりました。テレビショッピングなんて意識してみたことが無かったので、なんとなく新鮮でどこかわくわくしている自分がいました。

引用:https://www.japanet.co.jp/shopping/

番組が始まると、もう釘付け。学んだことがありすぎるので、テレビを見ながら必死に書いたメモを載せておきます。

これはマッサージ機のメモ。番組が一瞬すぎて全然ついていけてませんでした……

今回は本格マッサージ機、エアコン、フライパンセットの3つが紹介されました。テレビショッピングを意識して見る前は、

<テレビショッピングの印象>
とにかく良い!安い!おまけも付ける!だから今買いましょう!!を時間いっぱいいっぱいに、ただひたすらに繰り返しているだけ

こんな印象を持っていました。でも意識して見てみると、

どの商品もまず「こんなことはありませんか?」と課題を提示して興味を引き付ける→それが今回安くなっている→商品の丁寧な説明→それが今回安くなっている→専門家のお話→実際に使ってみた方のレビュー→それが今回安くなっている→他にもこんな使い方がある→それが今回安くなっている→さらに今なら!もう一段階値下げします!→買うなら今ですよ!!

ちゃ、ちゃんとした構成になっている~~~~!
わたしの「買いたい度メーター」の数値も参考のため載せておきます▼

・課題提示
GWに実家に帰った時、お母さん最近肩が凝るとか言っていたな~…
買いたい度:5%
・商品紹介
ふーんこんな商品もあるんだ、なんか気持ちよさそう
買いたい度:20%
価格紹介①
え!思ってたより安かった!!!いいかも、、
買いたい度:40%
・購入者のレビュー&専門家の説明
へえ、なんかすごそうな商品~でも微妙に高いなあ
買いたい度:55%
価格紹介②
再度今回安くなっていると念押し+今なら3000円引き!
買いたい度:70%

さらに今なら!!!送料&母の日用ラッピング無料です!!」

そうじゃん!母の日のプレゼントにできるじゃん!買おう!
買いたい度:MAX

……最高の流れかよ!!!と一人で突っ込んでしまいました(笑)。

<番組をみて思ったこと>
・興味の引き付け方がすごい!季節やターゲットなど「買う条件」を意識した課題提示ができている
・ただ良い商品!を押すのではなく、その背景や理由が色々な形でしっかり表現されている(専門家からの意見、実際にスタジオで体験・実験、一般の方の意見など)
・ものを購入する時の思考を読まれているような構成になっている(良い商品なのは分かったけど高いな→え!安くなってるの!?の流れとか)
・こまめに金額を出す→最後におまけや特典の発表をする

というように、番組が終わるころにはすっかり紹介された商品「本格マッサージ機」のファンになっていたのでした。やっぱりテレビショッピングってすごい。

つまりLPとは

ジャパネットたかたに感動した翌週。師匠がLPについて解説してくれました。

師匠「どうでした?ジャパネットたかた」
私「商品買いそうになっちゃって!」
師匠「そしたらカナさんにとって素晴らしいLPだった、ということですね」

LPはユーザーに「購入」「登録」などといった、“行動”を起こさせることが一番の目的。私はその行動までの気持ちの変化を身をもって感じることができたのでした。師匠疑ってごめんなさい。やっぱり師匠は師匠でした。。

そのあと番組をみて学んだことを共有し、改めてLPについて師匠から解説がありました。

師匠の手書き、LPの基本構成

LPの基本構成は、

喚起
∟人々の根源的な欲求でひきつけ
 「きれいになりたい」
結果
∟使用後結果どうなるのか
 「痩せる」
証拠
∟なぜならば(数値・事実・科学・特許etc)
 「○○テストに日本で初めて合格」
共鳴
∟実際の体験談
 「ズボラな私でも一ヵ月で痩せた」
信頼
∟有識者や著名人からのメッセージ
 「科学的に素晴らしい発見です」「私も使っています」
ストーリー
∟商品の開発ストーリーなど
 「開発までにこれだけ苦労しました…!」
クロージング
∟今だけのお得な情報を追加
 「さらに今なら!3ヶ月間無料!」

上記の基本構成に加え、必要に応じて、メリット紹介・よくある悩み・選ばれる理由・ノウハウ・メディア掲載情報・ご利用の流れ・スタッフ紹介・よくある質問…

などいくつかの要素を加えて制作する場合もあるとのこと。

師匠の手書き2、LPその他の構成要素

こういった緻密に練られ、しっかり計画された構成の中でLPは作られている。見えない人の気持ちの変化を考え、それをうまく誘導しながら行動を促す。

たった一ページで人の心を動かし、行動に繋げる。

バナー同様、これってすごいことですよね?

まずは本番のLP作りに入る前に、練習で作ってみよう~!ということで人生初のLP作りに挑戦するのですが…「ブランディング」と「販促」に伴うデザインの違いに悩み、どうにか折り合いをつけた(ついていない…?)お話を次回させてください。

これからも頑張ります!

(文:編集部かな)

この記事が参加している募集

#やってみた

36,832件

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

HIGH-FIVEではクリエイターへ向けた転職お役立ち情報をお届けしています!