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デザイン未経験の転職エージェントがクリエイターから高評価!? 新卒2年目のエースがやったこと

「藤巻さんって、デザイナー経験者ですよね!?」

転職支援をしたデザイナー・クリエイターさんから、このような言葉をよくいただく彼女。

IT/Web業界のデザイナー・クリエイター専門転職エージェント「HIGH-FIVE」では、高い専門スキルを必要とすることから、新卒社員の配属を長きにわたり見送ってきました。

しかし……!そんな前例を自らのアツい想いで覆し、新卒2年目ながらすでにエースとして活躍するのが転職エージェント・藤巻 美由紀(ふじまき みゆき)です。

的確なポートフォリオ添削や一人ひとりに寄り添う支援から、クリエイターからの評価も高い彼女が転職支援で大切にしていることとは——?「HIGH-FIVE」のムードメーカー的存在である藤巻の素顔に迫ります!



「新卒NG」をも覆した“アツい”エージェント


――藤巻さんはHIGH-FIVE初の新卒入社エージェントだと伺いました。どのような経緯でクリーク・アンド・リバー社に入社されたのですか?

私はもともと人と関わっていくことが好きな性格なんです。休日も家で1人で過ごすよりは家族や友人と出かけるなど、常に誰かとコミュニケーションを取りながら過ごしていて。だから「人とのつながり」を感じられる仕事に就きたくて、人材業界を志望していました。

とはいえ、人材紹介会社への就職に特別こだわっていたわけではありません。クリークに興味をもったのも「クリエイター特化」で転職支援をしていたからでした。

実は私、大学時代に大所帯の音楽系サークルに所属していまして。周りにミュージシャンやクリエイターを目指す友人も多く、ゼロからモノを生み出す彼らを見て、純粋に「カッコいいな」って思っていたんです。

そんな彼らを仕事を通して応援したいという想いもあり、クリエイティブ業界に特化して事業を展開する当社に総合職として入社しました。その後、配属希望があり、人材紹介を行うこの部署に自ら手を挙げたんです

社会人になった今でも、アカペラは生活の一部に。

――とはいえ、当初は新卒社員を配属しない予定だったんですよね……?

そうなんです。当時、人材紹介チームでは即戦力を求めていた背景から、新卒社員は配属しない方針だったようです。

転職エージェントには求職者と企業の支援を別々で行う「分業型」と、双方を支援する「両面型」があるのですが、当社は後者のパターン。つまり、自身がハブとなって2つのニーズをかなえられる可能性があるんですよね。

企業と求職者、両方の成功にきちんと貢献できる人材紹介の一翼を担いたい一心で、「今は無理でも将来転職エージェントを目指せる方法はありますか?」と食い下がりました。新卒で未経験なのに、今振り返るとヒヤヒヤしますが(笑)。

その結果、無事に配属が決定して。本当に嬉しかったですね。入ってからは「習うより慣れろ」という感じで、配属翌日から先輩の面談に同席したり、1週間後には求職者にコンタクトを取ったりと、とにかく実践しながら転職エージェントのイロハを身につけていきました。

最初は分からなかった「いいデザイン」の定義


――クリエイターを支援するうえで求められる「デザインへの理解」は入社前からお持ちだったのですか?

いえ、まったく。今でこそたくさんのクリエイターさんのポートフォリオを添削させていただいていますが、配属当初は何が「いいデザイン」なのかも分からなくって。

先輩たちがポートフォリオ添削をする姿を横目に「デザインのどの部分に着目するのか」「どんなデザインが評価されるのか」をひたすら分析していました。デザインそのものの知識、たとえばデザインの4原則やトレンド情報などは、社内の勉強会でキャッチアップしていましたね。

クリエイターさんたちがつくるいいデザインや、企業から評価されるいいデザインの“いい”部分の意味が理解できるようになったのは、デザイン=サービスや事業の課題を解決するための「手段」であると知ってから。「誰に・何を・どうやって伝えたいか」という“マーケ思考”が身について、ようやく評価されるデザインとは何かを言語化できるようになった気がします。

――大勢のデザイナーのポートフォリオを分析されてきた藤巻さん。今では的確なポートフォリオ添削に感動されるデザイナーさんも多いそうですね。どんな点を意識して添削していますか?

企業の採用担当者視点を必ず持つようにしています。ポートフォリオ添削において私たちが求職者さんから求められているのは、転職活動中の書類選考を「通過」へと導くこと。そのためには、「採用担当者が評価するポイント」を押さえておくべきです。

忙しい人事の方がポートフォリオを選考する際にかけられる時間はほんのわずかです。その数分で担当者が見ている情報は、その方が組織に入社した際にバリューを発揮できるかの再現性、なんですよね。

だから、デザインの細かいレイアウトや工夫したポイントよりも、作り手が「どんな思考をもって」「課題に対してどんなアプローチをしたのか」といったデザインの背景が一目で伝わるポートフォリオを追求しています。一方で、「デザインそのものの良し悪し」が問われる選考については、当社デザイナーにも意見をもらいながら、チームで支援させていただいていますね。

社内でも、お客様に対しても、「常に全力」で有名。

エージェント・藤巻の「介在価値」とは?


――HIGH-FIVEのエースとして社内外から頼られている藤巻さんですが、最近は仕事の難しさも感じているのだとか?

そうですね……。これまでは「素敵なクリエイターと素敵な企業をマッチングさせたい」の一心だったんですが、実際にはそんなに簡単なものではなくて。

私たち転職エージェントは、人材紹介を通して企業様の成長に貢献すべき責任があるし、一方で求職者様の大切な人生も預かっている。その両者を満たしつつ、さらに「ビジネス」としても成立させなくちゃいけない。このような営業視点はこれから養っていきたいです。

――もっとビジネスライクに振る舞うべきだと?

それも違うと思うんです。極端な話「人材のマッチング」だけするのであれば、誰でもできますから。AIが人材紹介をできる時代に、自分たちの介在価値はどこにあるのか——。

その答えが、先ほど話した内容と矛盾するかもしれませんが、マッチングの数だけを追うのとは真反対というか。私たちが優先すべきなのは企業や求職者の「満足度」。すべてをビジネスライクに決断するのではなく、生身の人間が支援することで感じられる温かさも大切にしたいんです。

企業や求職者にとってベストな選択ができるのであれば、たとえ今自分たちの数字に直結しなくても全力で伴走をする。そんなほかのHIGH-FIVEのメンバーの姿を見て育ってきたので、私もすぐに数字に結びつかなくても「求職者のよりよい決断につながった」「企業との信頼関係が築けた」ということには、これからも真摯にコミットしていきます。

それが、支援する私の何よりものモチベーションでもありますから。

――なるほど。藤巻さんはご自身の介在価値をどのようにとらえていますか?

私とのコミュニケーションと、それをご本人が持ち帰って内省していただく時間を往復しながら、一緒に泥臭くキャリアの深度を高めていくところに介在価値があると考えています。

求職者のなかにはすでに道が明確に決まっている方もいれば、何となく環境を変えたいものの、具体的なビジョンが定まっていない方もいらっしゃいます。後者の0→1で支援する場合は、誰かに話すことで少しずつ思考が整理されていく場合もありますから、ご本人が希望されれば毎週でも面談を行います。「今から電話できますか?」「しましょう!」という日も(笑)。

たとえ選考が進んでいても、ご本人のなかにモヤモヤが残っているようであれば「なぜ転職するのか」「将来どうなりたいのか」など、あえて原点に立ち返ることもありますね。

私たちが「意思決定をするには十分」と思っていても、求職者にとっては情報が足りなかったり、不安が拭えなかったりする場合もあるわけで。そういった部分を繊細に汲みとり、型にはまらないご支援をしたいと思っています。

とにかくアクティブ。休みのたびにどこかに出かけている。

企業ニーズを知ることがクリエイターのためになる


――これから入社3年目を迎えるにあたって目標はありますか?

クリエイターに寄り添うだけではなくて、採用する企業側のニーズももっと汲みとれる転職エージェントを目指したいです。

企業側の求める人材像や働く環境への解像度が上がれば、よりふさわしい求職者をご紹介できる。それは同時に、求職者にもよりご自身の価値が正しく評価され、本当に活躍できる環境を提供できるということ。「カルチャーマッチ度」の高い職場への就職は、結果的にクリエイターの働きやすさやキャリアアップにもつながります。

企業様のふところにしっかり入り込み、適応する方がいればすぐにご紹介できるような関係値を築くことで、名実ともに「両面の転職エージェント」になりたいです。

とにかくよく話す。飲み会では、会話をぶんまわして盛り上げてくれる。

――最後に、転職活動中、もしくは転職を検討しているクリエイターに向けてメッセージをお願いします!

ご自身の年齢や過去の経験、バックグラウンドなど転職に影響を与える要素はたくさんあるのですが、結局最後は自分が「何をやりたいか」「どう生きたいのか」に帰着すると思うんです。

将来ありたい姿が明確でないまま職場だけ変えても、早期離職や転職を繰り返してしまうだけ。ご自身が納得できる転職を実現するには、企業選びだけに専念するのではなく、自分を見つめ直したりキャリアを棚卸したりする時間も大切にしていただきたいです。

そのうえで何を大切にするかという優先順位づけに困ったら、プロの力を借りてください。私たち転職エージェントがとことんお手伝いさせていただきます!

面談中によく、「戦います!」という表現を使う。熱……。

HIGH-FIVEの元気印でありながら、「周囲の目線や人の気持ち」も気になるタイプと自己分析をする藤巻。そんな彼女だからこそ、客観的な視点を持ちつつクリエイター一人ひとりに寄り添う支援ができるのかもしれません。

HIGH-FIVE転職エージェントには、ほかにも個性豊かでプロフェッショナルなエージェントが多数在籍しています。そんな彼らの魅力をこれからもお伝えしますので、次回の更新を乞うご期待ください!

藤巻 美由紀(ふじまき みゆき)
生まれも育ちも埼玉県。大学ではスペイン語を中心に様々な国際文化を学んだことで、より日本語に愛着を感じ、日本語を使って「人と何かをする仕事」に就きたいと考えるようになる。また、自分自身没頭できるような趣味などがあまりないことから、特技や趣味に熱を入れて取り組める人が輝いて見えていたこともあり、そういう人々を支援したいという想いでクリーク・アンド・リバー社に新卒入社。現在はIT/Web業界のクリエイターを専門とした転職エージェントとして従事。

制作:ふたり広報(ライター:稲葉めぐみ / 編集:おのまり)
監修:HIGH-FIVE編集部

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