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広告ディレクターがインハウスエディターに転職したら、価値観が180度変わり仕事が楽しくなった話

HIGH-FIVE編集部の、ゆうと申します。このnoteは、求人広告営業→学生向け広告記事制作というスポット案件メインのクライアントワーク畑を経て自社オウンドメディア「HIGH-FIVE」のコンテンツディレクターに転職したわたしが、HIGH-FIVE編集部に配属されて半年の間にやったことを振り返ったものです。

結論から言うと、同じコンテンツディレクターの仕事でもクライアント案件と自社案件では必要なマインドが想像以上に異なるということを、肌で実感した半年でした。

自分は受託の仕事と自社の仕事、どっちに向いているんだろう?と迷っている方がいたら、参考になれば幸いです。


半年でやったお仕事

まず、わたしが半年で担当したお仕事です。

転職支援サービス・HIGH-FIVE公式サイトフルリニューアル

入社早々、たった3名(編集長あべ&編集部かな&わたし)のHIGH-FIVE編集部が発足して初のビッグプロジェクトでした!

HIGH-FIVE転職エージェントが教えるハウツーから、現役クリエイターのインタビューまで、IT・Web系クリエイターの転職にまつわるお役立ち情報を発信している「HIGH-FIVE」。

編集長あべが1人で立ち上げ育ててきたこのサイトを、編集部かな&わたしのジョインを機に3年ぶりにフルリニューアルするというものでした。

サイト立ち上げの肝であるターゲット設定コンセプトサイトデザインなど全員で何時間も会議を重ね、ああでもないこうでもないとワーワー言いながら進めていきました。とても大変でしたが、ほんとうに良いサイトができたと思っています!

ちなみに、現在はさらなるブラッシュアップを経てメインビジュアルが変わっているのですが、リニューアル当初のメインビジュアルはこんな感じでした。

「夢に、決断を。」の手書き文字はHIGH-FIVE編集部かなの直筆

▼ここに至るまでにいったん絶望を経るわたしたちの当時の様子はこちら

実はこのHIGH-FIVEフルリニューアル、自社案件が初めてのわたしにとってひっくり返るくらいの低予算でした。上記noteにもあるように、デザイン&コーディングこそ外部パートナーさんでしたが、それ以外のほぼすべてが内製。サイトのメインビジュアルは、現在に至るまで、なんとスマホとデジカメ(not一眼)で撮っているんです。すごい!

その他、わたしがメインで関わったのは
・コンテンツ企画(こういうページあったら良さそうレベル)
・サービス説明や会社説明など、固定ページのライティング
・旧サイトからのコンテンツお引越しに伴う簡単なリライトや入稿作業
+細かい作業もろもろ、でした。

転職ノウハウお役立ち記事執筆

ほかにも、転職ノウハウのお役立ち記事を書きました。

「自分が転職するとき、こういうコンテンツがあったらいいな」という企画を編集部MTGで提案し、採用になったものをHIGH-FIVEの転職エージェントたちに取材して、執筆していきました。執筆記事の一例はこちらです。

転職ノウハウ記事は上記2本も含め、半年間で6本執筆しました。ほんとうはもっと書きたかった……スケジューリングが甘かったのが反省ポイント。

でも入社最初の半年なので、各タスクのペースを把握できたのは良かったと思います(ポジティブ)。

東映アニメーション様インタビュー

わたしはオタクなんですが(急に)、幼いころから愛してやまないアニメを生み出している神々たちを、採用広報の一環で取材させていただくことができました。まさか、まさかあの映画『THE FIRST SLAM DUNK』(通称:ザファ)に携わられたプロデューサーさんに直接インタビューさせていただけるなんて!

取材日が偶然にもザファ完成翌日で、クランクアップ(てアニメもいうのか?)後の熱量そのままに、記事に書けないようなことも赤裸々に、クリエイターとしてのこだわりや熱い想いをたくさん聞かせてくださいました。

小池プロデューサーの、決して流暢ではないけれど、言葉の1つ1つに確かに熱がこもっているあの感じ。THE・職人……!!という感じで、最高に素敵でした。

余談ですが後日ザファを鑑賞しに行った際、こちらのインタビューで制作陣の秘められた想いとこだわりをこれでもかとお伺いしていたからか、上映開始たった5分でマスクがじゅぶじゅぶになるほど大号泣し、隣のお兄さんをぎょっとさせるなどしました。

求人サイト・HIGH-FIVE[クリエイター転職]プチリニューアル

HIGH-FIVE[クリエイター転職]とは、具体的な求人案件が多数掲載されている求人サイトです。お預かりした求人票を、編集部かなと手分けしながら、1件1件ちゃんと内容を確認して(ほんとうです)隔週でUPしています。

そんなHIGH-FIVE[クリエイター転職]も、HIGH-FIVE本体のリニューアルに合わせてプチリニューアルしました。こちらも簡単なライティングなどを担当しました(流用した部分も多いので新規で書き起こしたのは少量です)。

その他、
・HIGH-FIVE公式LINEの管理人(配信内容は当番制)
・人事向けメディア「HIGH-FIVE[HR]」の記事を更新
・HIGH-FIVE編集部noteの執筆

などなどをしていた半年でした。

半年を経て思ったこと

わたしは職務上「コンテンツディレクター(兼ライター)」で、確か募集要項も「とにかくコンテンツもりもり作ってくれる人」みたいな内容だったのですが、やはり自社メディアのフルリニューアルにいちから携わらせてもらえたのは、嬉しい驚きでした。

前職も「コンテンツディレクター」ではあったのですが
▼参考

扱うのがタイアップ広告記事専門だったため、都度クライアントに合わせたLPを作る受託型のクライアントワークかつ単発のスポット案件がメイン。リニューアル作業そのものはもちろん、市場調査やUXリサーチ、中長期的な事業戦略に基づいたメディア作りは、まったく初めての経験でした。

記事1つ、企画1つとっても、編集MTGで議論とレビューをする。広告バナーを1つ作るにも、都度ターゲットに沿ってペルソナとカスタマージャーニーを作りこむ。ここまで時間と手間をかけて、時にはスケジュールを延長してまで、何かを作りこんだことはありませんでした。

なぜなら、前職は予算と工数、納期がとにかく重視されている環境で、受託側のこだわりのせいでクライアントが希望する納期に遅れるなどあってはならないことだったからです。

HIGH-FIVEのメインビジュアルに関しても同様です。自分たちで撮ると聞いたとき、「いや、普通に無理だろ」と思いました。わたしたちの中にカメラマン経験者はいないし、一眼が趣味なわけでもありません。現に、テストで撮影したカットは想像通りの残念な出来でした。

でも、試行錯誤を繰り返し、自分たちでアイデアをひねり出し小道具を持ち寄って、絶対に理想のカットを撮るんだとあがいた結果、想像もしなかったレベルのビジュアルが完成しました。

それ以外にも、同じようなことが何度もたくさんありました。それは明らかに、チームメイトである編集長あべと編集部かなのクリエイティブに対する愛と熱量のおかげでした。

これ以上やってもそう変わらない。理想とは少し違うがこれも出来としては十分だ。だったら少しでも早く出したほうがいい。いままでそう思っていたものも、ふたりが「あともう少し頑張りたい」とあがいた結果ブレイクスルーが生まれる場面を何度も目の当たりにして、わたしもだんだん「あともう少し」を考えることができるようになりました。

自社メディアだからこそできる「こだわり」

一度できないと思っても、何か方法がないかあがいてみる。クリエイティブには最後の最後までこだわる。最善の答えが見つかるまで時間をかけることは、悪ではない。

これらは今まで<想定工数内での最善を><納期厳守で><コスパよく提供すること>が善の世界で生きてきた私にはなかった視点でした。もちろん、クライアントワークであってもこだわり抜いたものを納品できるに越したことはありません。ただ、逆に言えば、絶対的な納期がない自社メディアだからこそ、わたしが自分に「こだわり」を許せるきっかけになったのかもしれません。

まだまだ想定工数や最初に決めた締切が近づいてくるとドキドキするし、無理!追加予算ほしい!と叫んでしまうことのほうが多いですが、せっかく夢だった自社メディアのマーケ&コンテンツに携わることができているので、引き続き「こだわる」練習をしていきたいと思います。

(文:編集部ゆう)

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